【草津の店主暴行死】亡くなった糸岡さん、知人ら嘆き「理不尽」

 

自らが経営する滋賀県草津市の飲食店で、客の不動産仲介業、浜野慶治容疑者(46)=傷害致死容疑で逮捕=ら2人から暴行を受けて死亡した糸岡真二さん(60)は、地元・草津市で地域活性化のリーダー役として積極的に活動していた。

ハスの産地である同市でレンコンを特産品にする試みを有志と始めたり、途絶えていた夏祭りを復活させたりしていた。

 

糸岡さんは約2年前に同級生らに呼びかけ、市内の水田でレンコン栽培を開始。

今年の春と夏には千葉県などのレンコン農家を仲間と訪れ、研修を受けるなど特産品づくりに熱心に取り組んでいたという。

 

近くの農業の男性は

「栽培面積が増え、これから頑張っていこうと話していたところだった」

と話す。

 

また糸岡さんは約10年前に地域で途絶えていた夏祭りを復活させた。

 

知人男性は

「若者が定住するまちにしたいとよく言っていた。常に地域活性化を考えていた」

と述べた。

 

糸岡さんは以前、草津ライオンズクラブの役員も務めていた。

 

白井幸則会長(55)は

「みんなをまとめる面倒見のいい人だった。ご遺体を見たときは、誰か分からないくらい顔が腫れ上がっていた。こんな理不尽なことがあっていいのか」

と悔やんだ。

 

浜野容疑者らは調べに対し

「鍋の締めに出された雑炊の作り方が気にくわなかった」

と供述していることが30日、滋賀県警草津署への取材で分かった。

 

糸岡さんは謝罪していたにもかかわらず、個室で約2時間半にわたって暴行を受けたとみられる。

 

当初は店長らが対応していたが、浜野容疑者らは「責任者を呼べ」と要求。

連絡を受け、同県栗東市内にある別の系列店にいた糸岡さんが同11時15分ごろに到着し、対応していたところ暴行を受けた。

その後、近隣の飲食店から「大きな音がしたので見に行ったら店のドアが壊れている」と110番があり、同署員が22日午前1時40分ごろに駆けつけると、血まみれの糸岡さんが倒れていた。

糸岡さんは病院に搬送されたが同日午前4時すぎ、肺損傷により死亡した。

 

 

他のモンスター・クレーマー事件

 

悪質な客による店への苦情をめぐるトラブルは後を絶たない。

苦情がエスカレートする客は「モンスター・クレーマー」と呼ばれ、犯罪に至ったケースもある。

企業の労働組合で作るUAゼンセンは、流通・サービス業で悪質なクレームを受けた従業員は約7割に上るとして、厚生労働省に対策を求めている。

 

大阪市中央区の大丸心斎橋店で平成20年、高級婦人服を購入した女が「イタリアブランドなのに、なんで中国製なんだ」などとクレームをつけ、トイレや婦人服売り場など3カ所に放火した事件が発生。

数日前から執拗(しつよう)に商品の返金を求めていたといい、大阪地裁は現住建造物等放火などの罪で有罪判決を言い渡した。

 

愛知県では、クリーニングに出したシルクシャツの仕上がりに「風合いが悪い」などとクレームを付け、100万円の弁償を求めた母親と息子が同年、恐喝容疑で逮捕された。

弁償を拒否したクリーニング取次店を、親子は「今後の代金を一生ただにしろ」と脅迫して3年近くにわたって、約300回分計187万円の代金の支払いを免れていたという。

 

最近では、26年に滋賀県近江八幡市のボウリング場で、男らが女性店員の接客に言いがかりをつけて「謝れ」などと土下座を要求し、強要容疑で逮捕。

同年には大阪府茨木市のコンビニエンスストアでも客が店長に言いがかりをつけ、たばこを脅し取ったとして恐喝容疑で逮捕されている。

 

 

UAゼンセンによると、悪質クレームには土下座を強要されたりセクハラを受けたりするケースも含まれる。

関係業界の従業員に対するアンケートでは、回答した約5万人のうち、悪質クレームを受けたことがあると回答したのは、約7割の約3万6千人。

 

悪質クレームへの対応が原因で精神疾患を発症した従業員も359人いたという。

 

とんでもない連中ですね。

 

 



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