白鵬 元後援者が明かす「彼から『ありがとう』という言葉を一度も聞いたことがない」

 

何もしていないから別にスマホを見せてもいいけど、そんなにオレのことが信用できないのか!

この「逆ギレ」は、浮気の嫌疑をかけられ、思い当たる節がある男の常套手段である。

 

人がムキになって強がる時、それは得てして「疾(やま)しさ」の裏返しだったりする――。

「肌の色は関係ない。この土俵に上がって髷(まげ)を結っていれば日本の魂」

かつて白鵬はこう嘯(うそぶ)き、「日本の魂」を強調していた。

***

「白鵬はまるで他人事のように振る舞っていますが、一歩間違えれば彼も日馬富士と『同罪』の可能性があった。実際、捜査当局は白鵬の刑事訴追のシナリオを検討していたんです」

こう驚きの耳打ちをするのは、ある捜査関係者だ。

「日馬富士と白鵬が、貴ノ岩暴行において『共謀関係』にあったと考えれば、充分罪に問えるのではないかと。それほど、白鵬は暴行騒動に深く『関与』したと見ていたわけです」

このシナリオについては後述するが、捜査当局が白鵬に「狙い」を定めていたことと、彼が自身の言葉とは裏腹に「日本の魂」を踏みにじってきたがゆえの世間の「処罰感情」が、果たして無縁だったと言い切れるだろうか。

 

〈白鵬を必ず殺す〉

角界の暴行騒動は、ついにこう書かれた脅しの封書が届けられる段階にまで発展してしまった。

無論、このような卑劣な脅迫行為が許されるはずもないことは論を俟(ま)たない。

 

だが一方、「それはそれ、これはこれ」である。

暴行騒動で白鵬が果たした「役割」の徹底検証は、脅迫とは関係なく進めていかなければならない。

改めて、白鵬の「関わり具合」を整理しておく。

「(暴行騒動が)長引いているが、いずれは良い方向に向かえばいい」

「(引退した日馬富士に)どういう言葉をかければいいか見つからない」

 

冬巡業中、こういった「傍観者的」な発言を繰り返した白鵬。

 

しかし、日馬富士による貴ノ岩への暴行が行われた10月末の「モンゴル飲み会」は、

「白鵬が声をかけなければ貴ノ岩がそこに行くことはなく、そして日馬富士も、白鵬から事前に『貴ノ岩はあなたの悪口も言っている』と耳打ちされていたことで、貴ノ岩が来る飲み会に参加することになったと言われています」(相撲協会関係者)

 

つまり「暴行飲み会」は、まるで白鵬に吸い寄せられるようにして加害者と被害者が同席することになったというのである。

 

さらに、

「貴ノ岩が殴られている数分間、彼が血を流し始めるまで白鵬は日馬富士を制止しなかったとの情報もある。これは、白鵬が暴行を『容認』していたとも受け止められる行動です」(同)

 

こうした状況を受けて行われた、鳥取県警による白鵬への事情聴取は、

「単なる『参考人』にしては長く、約7時間半にも及びました」(大手紙記者)

 

それほど、捜査当局が白鵬に対して「疑念」を抱いていた証とも言えよう。その結果、冒頭で触れた「白鵬刑事訴追」のシナリオも練られたわけだ。

 

それは、

「『スワット判例』を用いて、白鵬を共謀共同正犯に問うというものでした」(先の捜査関係者)

 

共謀共同正犯とは、実行犯と「共同」して犯罪に及んでいなくても、「共謀」したことをもって実行犯と同等の刑罰を科す法概念である。

例えば、ある組織のトップが、自分の手を汚さないために部下に犯行を命じた場合などがこれにあたる。

とはいえ、共謀しただけで罪に問うのは危険な面もあることから、抑制的、限定的に適用されてきたという。

 

だが、甲南大学法科大学院の園田寿教授(刑法)の解説によれば、

「2003年、通称スワット事件と呼ばれる暴力団事案の最高裁判決が下されました。暴力団組長のスワット(ボディーガード)が拳銃を所持。組長がスワットに拳銃を持てと直接的に指示したわけではなかったものの、両者の間に『阿吽の呼吸』、『黙示的な意思の連絡』があったとして、組長に対する共謀共同正犯が認められたのです」

 

これが判例となり、後に山口組の司忍組長に対しても、やはりスワットとの間に黙示的な意思の連絡があったとして、直截な指示がないなかで銃刀法違反の共謀共同正犯が適用される。

さらに12年、「陸山会事件」で小沢一郎氏が強制起訴された際も、検察官役を務めた指定弁護士がスワット判例を持ち出し、小沢氏と逮捕された元秘書らとの共謀が成立すると主張した。

 

先の捜査関係者が後を受ける。

「『モンゴル会』のトップに君臨する白鵬と、彼に吸い寄せられるかのように飲み会に参加した日馬富士の間にも、黙示的な意思の連絡があったのではないか。事実、飲み会でスマートフォンを見ていた貴ノ岩に、日馬富士は『大横綱(白鵬)に失礼だ』と言ってキレたとの情報もあり、白鵬と日馬富士には『主従関係』があったと見なすこともできる。こうして白鵬の刑事訴追が当局内で検討されたのです」

 

文化破壊の「ダメ押し」

日馬富士だけではなく、白鵬にも迫っていた「捜査のメス」

最終的に「スワット判例」を援用する決断ができなかったのか、結局、この「極秘シナリオ」は日の目を見なかったが、

 

「今回の暴行騒動で、もし白鵬が日馬富士に身振りや手振りで『お前がやれ』といった何らかの合図を送っていたとすれば、傷害行為に対しての明確な指示がなかったとしても、事前ではなくその場での共謀が図られたと見なされ、『現場共謀』が成り立ちます」

と、先の園田教授が補足する。

 

また、合図がなかった場合でも、

「傷害行為が行われた現場で、それを助けた者は『傷害現場助勢罪』に問われる可能性があります。例えば、野次馬が喧嘩を煽(あお)るような行動を取ったケースがこれに相当する。白鵬ら同席者が、『もっとやれ』などといった発言をしていれば、それは刑事罪に該当する恐れがあるのです」(同)

 

以上の話を総合すると、暴行騒動に「他人事」の体(てい)を装っている白鵬だが、日馬富士と彼の差は果たしてどれほどだったのかと、改めて思いを巡らさざるを得ないのである。

いずれにせよ、「万歳演出」に「モンゴリアン・チーム」ジャージと、彼の行動に「日本の魂」を見出すことは至難の業だ。

 

白鵬を16歳の頃から知る、後援会元幹部で湘南信用金庫元会長の服部眞司氏が失望と苛立ちを吐露する。

 

「彼から『ありがとう』という言葉を一度も聞いたことがない。とりわけ、一人横綱になってから横柄な態度が目に付くようになり、私は呆れて後援会から離れました。

今回も、日馬富士が殴っているのをただ見ていただけなのだとしたら、白鵬だって『共犯』ですよ。綱の責任、連帯責任を考えれば、彼にも反省することはたくさんあるはずです」

 

こんな「増長白鵬」が、本誌(「週刊新潮」)12月21日号で報じたように、将来的には親方、そして日本相撲協会の理事長の座に野望を燃やしているのだ。

 

スポーツ評論家の玉木正之氏が断じる。

「相撲はスポーツではなく武道の一種。武道では、年を重ねるほどその真髄を極めるとされ、年長者を敬うことが前提となりますが、白鵬にはまったくそれが感じられません。

彼が指導者である親方の資質を有しているとはとても言えない。そんな白鵬が親方になれば、モンゴル勢による大相撲の乗っ取り、すなわち日本文化の破壊の『ダメ押し』となってしまうでしょう」

 

疾しさゆえの強がり。

「日本の魂」が欠けていると最も自覚すべきは、他ならぬ白鵬自身である。

 

自分一人で相撲界を支えてる・・・と思っているんでしょうね。

相撲協会も彼に遠慮し過ぎです。

彼がいなくとも相撲人気が廃れることはありません。

 

 



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