なぜ長年連れ添った犬でさえ飼い主を襲ってしまうのか?

 


飼い犬に襲われて死亡したスティーブンスさん

 

ペットの代表格である犬は、1万年以上前から人間と暮らしていたとされており、現代では犬用の洋服を着て飼い主に抱きかかえられたまま散歩する、という好待遇に身をゆだねる犬を見かけることも。

そんな人間と深い絆を結んでいるはずの飼い犬でも、飼い主に襲いかかることがあるのですが、その理由についてBBCが説明しています。

22歳のベサニー・スティーブンスさんが、子犬の頃から飼育している2匹のアメリカン・ピット・ブル・テリアを散歩している最中に、飼い犬2匹に襲われて死亡しました。

保安官がスティーブンスさんを殺害したのが飼い犬であると発表したところ、地元の人々は大いにショックを受けたそうです。

 

それまで仲良く暮らしてきたはずの飼い主と飼い犬の間の関係を劇的に変える原因について、専門家は「まだ不透明」とコメントしています。

しかし、一般的に言えば犬を怒らせてしまういくつかの要因があったはずであり、そういったストレスを犬に与えないよう注意する必要があります。

イギリスの獣医慈善団体であるPDSAで働く上級獣医師のショーン・ウェンズレーさんによると、犬は自身が脅かされていると感じた際に攻撃的な行動を取る可能性があるそうです。

 

ウェンズレーさんは、

「多くの犬にとって、かみつき行為の動機は『恐怖』にあります。もしも犬が『お気に入りの場所』や『ベッド』や『ボール』など、何かしらの価値ある(と判断した)ものを守っている場合、人間の何かしらの行為が犬を脅かす行為と取られる可能性はある」

と語っています。

犬のトレーナーを務めるキャロライン・メンティースさんは、

「クリスマスは多くの人が『ちょっとお店までひとっ走りしてくる間、犬を見ていてほしい』と他の人に頼むことが多くなるシーズンです」

と語ります。

そのような見知らぬ人が家にやってくると、飼い犬たちは1日中歩き回って興奮したり、退屈したり混乱したりすることにつながります。

そういった場合、人間は言葉で気分が悪いことなどを伝えられますが、犬の場合はボディーランゲージでしかその意志を示すことができません。

このような犬と飼い主とのすれ違いなどが原因となり、休暇シーズンになると多くの動物がかみつき行為を起こしてしまう、とメンティースさんは指摘しています。

飼育してきた時間にかかわらず、犬の飼い主は互いの行動を顧みる必要がある、とBBC Newsは主張しています。

 

ウェンズレーさんによると、

「もしも飼い犬との間に競争的な行動があるなら、それは犬を脅かす行為につながる可能性がある」

とのこと。

 


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一般的には元気な犬は痛みを感じた際に攻撃的になる可能性が高く、例えば、玄関から犬を出すためにリードを無理に引っ張るなどの行為は、飼い犬を攻撃的にするきっかけとなることがあるそうです。

その他に、肝臓病や脳腫瘍といった脳に影響を及ぼす病気が動物に予期せぬ行動を起こさせるきっかけになることもあります。

NHSの調査によると、2014年から2015年までの期間でなんと7227人もの人が犬から攻撃されてケガを負っています。

そして、最も多く被害を受けているのは小さな子どもであり、9歳未満の子ども1159人が入院する羽目になりました。

イギリスの医学誌であるBritish Medical Journalに掲載された研究によると、76%もの犬が子どもをかんだ経験があるそうです。

高さの関係から子どもは唇や鼻、ほほをかまれることが多いそうで、万が一頸動脈にかみつかれてしまえば、出血多量で死に至る可能性もあるため非常に危険です。

ウェンズレーさんは、人に慣れていない犬は小さな子どもには危険な存在かもしれないと指摘しています。

 

「小さな子どもが異常な行動を取るということは普通のことで、泣き叫んだり犬を抱きしめたり手を振ったりする可能性もあります。こういった行動は犬にとって恐ろしいものです」

と語っています。

なお、犬が不安を感じてかみつき行為に出ようとする場合、その不安を示す兆候を出してくれます。

 

その兆候というのは、唇をなめたり、姿勢を低くしたり、耳を後ろに倒したり、足の下に尻尾を置いたりといった仕草です。

小さな子どもではそういった犬からのサインに気付くことができない可能性が高いため、人に慣れていない犬と小さな子どもの組み合わせは危険かもしれないとウェンズレーさんは指摘しているわけです。

飼い犬を子どもや見知らぬ人と一緒にする場合、飼い犬は小さな子どもに慣れているのかや、飼い主がいなくても大人しくしていられるかなど、過去の行動をしっかり考慮することが大切です。

 

また、ウェンズレーさんは

「問題は若い子犬が急に現代的な光景や音にさらされることです」

と語っており、地方の田舎に建てられた牧場などで育った子犬が、インターネットで購入されて急に都会へ連れてこられるという現状は、犬を攻撃的にするには十分過ぎるほど不安で恐ろしいことであるとしています。

なお、飼い犬が襲いかかってくることを防ぐには、幼いうちからトレーニングしておくことが最善だそうです。

 

飼い犬に殺されるなんて・・・

たまりませんね。

 

 

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