相撲協会 某理事の指摘に場の空気が一変?
暴行騒動勃発以降、初めて敵味方が相まみえた相撲協会の理事会。
その場で貴乃花親方(45)が一方的に吊るし上げられたかのような報道が目につくが、実は、八角理事長をはじめとする並み居る親方衆が“黙らせられた”瞬間があった――。
東京・両国にある“相撲の聖地”国技館。
相撲協会の理事会は11月30日、午後1時頃に始まった。
「場所は国技館2階にある大会議室。始まる10分くらい前には理事や副理事は全員揃っており、すでに着席していました。八角理事長は開始2分前に部屋に入ってきて、貴乃花親方の向かい側の席に着きました」(相撲協会関係者)
議事は淡々と進行していき、日馬富士の暴行事件が議題として取り上げられたのは、開始から1時間以上が経過した頃だった。
重大な危機管理ミス
まず、危機管理委員会の高野利雄委員長(元名古屋高検検事長)が事件に関する中間報告の内容を読み上げ、貴乃花親方に改めて調査への協力を依頼。
「お断りします」
落ち着き払った様子でそう答えた貴乃花親方に対し、
「その理由を聞いているんだ!」
と、声を荒らげたのは八角理事長だ。
が、他の出席者から協力すべきだとの声が上がろうと、その場から相撲協会の職員が鳥取県警に電話をかけるという「不測の事態」が起ころうと、貴乃花親方は協力を拒否。
ポーカーフェイスを貫いた。
「そんな中、八角理事長が理事らを指して“どう思いますか”と問い始め、当てられた人は言いにくそうに“協会員としては協会に協力すべきじゃないか”といったことを次々と述べていった。
そうして八角理事長が貴乃花親方を追い詰めていったわけですが、次に指名された出席者の発言により、場の空気は一変しました」(先の相撲協会関係者)
その発言は、以下のようなものだった。
理事長らは危機管理マニュアルの19条に記された「問題が起こった際、危機管理委員会は協会員に指示命令することができる。協会員はそれに従わなければならない」という項目に則(のっと)って貴乃花親方を追及しているが、同じマニュアルの5条には
「問題が起こった際、危機管理委員会はリスクを予見して適切に行動すべき」だともある。
協会は11月2日には事態を把握していたのに、11月11日の理事会でそれを一切報告しなかった。
これは重大な危機管理ミスだ――。
「八角理事長らはこの指摘に答えることができず、“今日のところは警察の捜査の後に貴乃花親方に協力してもらうということで”と話をまとめた」(同)
その後、八角理事長が白鵬(32)と宮城野親方を厳重注意。
異様な雰囲気のまま、理事会は終了したのだった。
もうすでにうやむやにして終わらせようという雰囲気があったんでしょうね・・・