【滋賀監禁殺害】ペットボトル入りの排泄物「一気飲みせい」被害者に無理やり飲ませた疑い
堺市や滋賀県近江八幡市内の民家などで堺市の無職、渡辺彰宏さん=当時(31)=が男女5人に監禁、殺害された事件をめぐり、滋賀県警捜査1課などは10日、渡辺さんに排泄(はいせつ)物を無理やり飲ませたとして、強要の疑いで、ムエタイジム経営、坂本厚樹容疑者(39)=堺市西区=を逮捕した。
県警は認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は、今年1月5日午後11時ごろ、経営する「アツキムエタイジム」(堺市西区)内で、渡辺さんへの監禁、殺人容疑で逮捕された井坪政容疑者(29)と共謀し、ペットボトルに入った排泄物を
「一気飲みせい」
「味わえ。もう1回いける」
などと脅して無理やり飲ませたとしている。
県警は7日、渡辺さんを堺市や近江八幡市の民家に監禁して衰弱させ、殺害したとして井坪容疑者ら男女5人を逮捕していた。
県警によると、井坪容疑者の取り調べなどから、坂本容疑者が浮上したという。
関係者などによると、井坪容疑者と渡辺さんはアツキムエタイジムに所属していた。
県警は強要した経緯を調べるとともに、坂本容疑者が監禁に関与した可能性も視野に捜査を進めている。
知人男性を堺市内や滋賀県近江八幡市内の民家で監禁し、暴行するなどして衰弱死させたとして、監禁と殺人の疑いで堺市堺区の無職、萩原真一容疑者(39)ら男女5人が逮捕された事件。
男性が監禁されていた近江八幡市末広町の萩原容疑者が所有する民家周辺では
「どこにでもいる家庭の父親だと思っていた。静かな住宅街でこんなことが起きたとは驚きだ」
と住民に不安と戸惑いが広がった。
近くに住む女性会社員によると、萩原容疑者は約1年前に妻とみられる女性と子供で引っ越してきたという。
気さくにあいさつをし、ベビーカーを公園で押す姿を見かけており「物腰が柔らかく、普通の家庭の印象だった」と話す。
ただ、別の近所の人によると、今年夏ごろから女性と子供は見かけなくなり、自宅前に「なにわ」や「和泉」ナンバーの車がよく訪れるようになった。
萩原容疑者ら男女数人が乗っているのを見かけたという。
死亡した堺市堺区の無職、渡辺彰宏さん=当時(31)=は8月15日に堺市内から近江八幡市の萩原容疑者が所有する家に連れてこられ、同17日に救急搬送され亡くなった。
近くに住む女性は
「萩原容疑者の家の前に救急車などが来ていたのを見た。半ズボン姿の男性が心臓マッサージを受けていて、足が青ざめていて怖かった」
と話し
「心臓マッサージを受けていた人が亡くなっていたとしたら、気の毒だし怖い。とにかくびっくりしている」
と不安な表情を浮かべていた。