羽生永世七冠 白鵬に聴かせたい「将棋そのものを本質的に分かっていない」って・・・

 

もっともファンの間で話題になったのが永世七冠、タイトル99期など圧倒的な実績を誇りながらも発した「将棋そのものを本質的に分かっていない」というものだ。

報道陣から、今後の目標について質問が飛ぶと、こう答えた。

羽生永世七冠

もちろん記録を目指していくというものありますが、将棋そのものを本質的にどこまで分かっているのかと言われたら、まだまだよく何も分かっていないというのが実情です。

 

ファンの間では、専門家が「あまり詳しくないんですが…」と話すというエピソードの最上級ではと、話題にもなった。

将棋界には年間表彰「将棋大賞」の中に、名局賞というものがある。勝敗はもちろんだが、いかに素晴らしいものを対局者とともに作り上げるかは、棋士にとっての目指すものの1つだ。

またさらに、無限の選択肢がある将棋の真理を追い求めた先に、何が見えるのか。

プロ棋士の中で誰よりも高い場所に居続けている羽生永世七冠の、求道者ぶりが改めて知られる一言となった。

 

もう1つ、大きなインパクトを与えたのが、30年以上プロ棋士として戦ってきた経験と実績を自ら否定し、さらなる進歩を求めるという

「過去の実績で勝てたとしても、盤上ではあまり意味がない」

との言葉だった。

 

羽生永世七冠

将棋の世界は基本的に伝統、長い歴史がある世界ですが、盤上で起こっているのはテクノロジーの世界。日進月歩でどんどん進んでいる。

過去の実績で勝てたといっても、これから先に何か盤上で意味があるかと言われれば、あまり意味がなくて、常に最先端を探求していくという気持ちでいます。

 

先述のとおり、羽生永世七冠が築いた実績は、そのほとんどが将棋界における最高峰。

将棋記者の中には「羽生先生のことなど、畏れ多くて書けない」という者もいるほどだ。

長年、将棋界の象徴とも言えるほどの活躍ぶりを見せてきた本人が、過去の実績で勝利をつかんでも意味がないという。

「本質的には分かっていない」と思うからこそ、新たな発見のない勝利に意味を感じないのだ。

近年、人工知能(AI)の進歩により、人間では解析不可能なレベルまでAIが処理し、プロ棋士に勝利するようになったが、そのAIですら手がつけられていない選択肢は無数にある。まさに盤上は小宇宙で、そこから最善の一手を見つけるのは宇宙研究、まさにテクノロジーの世界だ。

 

今年で47歳。1日の対局ならまだしも、1年間通じて高いパフォーマンスを発揮し続けるのは難しいと自覚はしている。

それでも会見で語った他を圧倒する探究心は、今後も衰えることはないだろう。

10年後、20年後、それともさらに先か。

 

引退会見の席で、将棋の本質について質問されれば、きっと羽生永世七冠は

「まだ分からないです」

と答える。

 

白鵬さん・・・この言葉心に響きませんか?

 

「あの日、何かが変わりました」

奥様の理恵さんは

「先生の3月のライオン獅子王戦第零期優勝、これが永世七冠へのスイッチだったと思います。炎の七番勝負で初顔合わせの藤井聡太先生に負け、その後、獅子王戦第零期では藤井聡太先生に勝ちました。あの日、何かが変わりました」

と、偉業達成のきっかけとなった出来事について明かした。

 

「藤井先生に感謝です!」とも伝えている。

羽生竜王と藤井四段は今年2月、AbemaTVによる対局企画「炎の七番勝負」で初対局に臨んだ(放送は4月)。

非公式戦ながら、藤井四段が羽生三冠(当時)を破り、大きな注目を集めた。

 

そして翌3月には、『3月のライオン』の作中で名人戦と並んで2大タイトルとして描かれる棋戦「獅子王戦」が、羽生三冠(当時)、加藤九段、先崎学九段、藤井四段によってリアル対局が実現。

羽生三冠(当時)が藤井四段を制し、リベンジを果たした。

 

 



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