「ミサイル発射映像に炎に包まれる兵士」金正恩氏、目撃しながら大喜び

 

北朝鮮が先月29日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星-15」型を発射した際、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の兵士と思しき人物が、エンジンから噴出された火炎に包まれて死亡したとの情報が出ている。

しかも北朝鮮が公開した映像に、その場面が映っていたという。

 

米政府系のラジオ・フリー・アジア( RFA)が北朝鮮国内の複数の情報筋の話として伝えたところでは、北朝鮮の軍内部ではもちろん、テレビでこれを見た人々の間で衝撃が広がっているという。

その後、映像は編集されて再放送されているとのことだが、咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋はRFAに対し、「『火星15』の’発射場面が最初に流されたときには、発射台近くにあいた兵士が炎を避けようとする様子が間違いなく映っていた。

また編集された映像にも、兵士の姿が一瞬だけ映っている」と話している。

ただ、最初の映像を見た人でなければ、編集後の映像を見てもどこに人影が写っているかわからないという。

 

この情報筋はまた、

「問題の場面を見た人々は、『火星15』の発射映像が当日ではなく1日後に放映されたのも、このような事故のためだったのではないかと推測している」

としながら、

「実際には、(ミサイルの)周囲により多くの兵士がいたかもしれない」

と語る。

 

さらには、

「事故が兵士のミスのせいなのか、発射管制室の落ち度なのかは分からないが、現場にいた金正恩が目撃しなかったはずはない。それでいて発射成功に浮かれ、笑顔を浮かべている様子に庶民は鳥肌が立つ思いをしている」

と話している。

 

北朝鮮では、行政の怠慢による大規模な事故が後を絶たない。その凄惨な現場の情報が、口コミで広く伝えられてもいる。

しかし、テレビニュースは事件や事故の報道をほとんど行わないから、人々は現場の様子を見ることには慣れていない。

問題の映像に、本当に事故の瞬間が映っていたとしたら、それを見た人々が受けたショックはさぞや大きかったはずだ。

 

その分、発射成功を喜ぶ金正恩党委員長への反感も強いものがあったと思われる。

いったん離れた民心を取り戻すことは、ミサイル開発よりずっと難しいことを金正恩氏は知るべきだ。

 

 

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