【日馬の暴行】日馬富士と貴ノ岩の間に何が?

2017/11/16

 

大相撲、横綱・日馬富士による前頭・貴ノ岩への暴行が発覚し、角界に激震が走った。

日馬富士は14日朝に謝罪したが、2人の間に一体、何があったのだろうか―。

先場所、大活躍して優勝した日馬富士だが今場所は2連敗。

どうしたのか心配していた相撲ファンも少なくないだろう。

 

【経緯を改めて整理】

12日、九州場所が開幕。この初日に、貴ノ岩はケガを理由に休場を申し出ていた。

ところが、14日になって、このケガの原因は日馬富士で、場所が始まる前の先月26日に2人の間でトラブルがあったことがわかった。

さらに、貴ノ岩は先月29日、警察へ被害届を提出していたこともわかった。

貴ノ岩は、日馬富士と同じモンゴル出身の力士で、27歳。16歳の時に相撲留学で鳥取県の鳥取城北高校に入学し、その後、貴乃花部屋に入門した。

つまり、師匠は、元横綱の貴乃花親方だ。

九州場所の番付では東前頭8枚目で、貴乃花部屋初の関取ということで将来が期待されている力士の一人だが、今場所は残念ながら休場ということになってしまった。

日本相撲協会によると、貴ノ岩は脳しんとうや頭蓋底骨折、髄液漏れの疑いなどの診断書を提出している。

――日馬富士と貴ノ岩にはどんなつながりがあったのか。

2人の所属は、日馬富士が伊勢ヶ濱部屋、貴ノ岩が貴乃花部屋と違うが、同じモンゴル出身という共通点がある。そこで、交流する機会があって、何らかの理由で暴行したのでは、ということ。

日馬富士が14日朝に謝罪した言葉を改めて見てみると―

日馬富士

「貴ノ岩のケガについては貴乃花親方、貴乃花部屋の後援会の関係者の皆様、相撲協会、うちの部屋の親方に大変迷惑をかけたことを深くおわび申し上げます」

「大変迷惑をかけた」として謝罪したわけだが、「ビール瓶で殴ったのか?」といった記者の質問には終始無言だったため、どんな理由で、どんな暴行をしたのかについては、本人の口からはいまだ聞けていない。

角界に詳しい、東京相撲記者クラブ会友の原和男さんは、今回の騒動について、

「夢にも思っていなかった。2人ともまじめだったし、よほど気が緩んでいて何かのはずみでトラブルになったのではないか」

と話すなど、2人をよく知る人からも驚きの声があがっている。

――これまでも角界での暴力は何度も問題になってきた。

10年前の2007年には時津風部屋の力士が、当時の時津風親方と兄弟子から暴行を加えられ死亡した事件があった。

時津風親方は逮捕され、懲役5年の実刑判決を受け、また日本相撲協会も事件を起こした時津風親方に対し部屋持ちの親方としては前例のない解雇の処分を下した。

また、この事件では角界で厳しい稽古を示す“かわいがり”という言葉が注目され、角界の体質が大きく問われることになった。

この不祥事があり締め付けが強化されたが、また起きてしまったのが元横綱・朝青龍の問題。朝青龍の暴行問題が起きたのは時津風部屋の事件から3年後の2010年で、朝青龍が1月の本場所中に酒に酔い知人の男性に暴行を加えたという疑惑が報じられ、結局3週間後に突然、引退を表明した。

今回の問題について日本相撲協会の関係者は、

「体罰などの不祥事があって以降、もう暴力は皆無に近いと思っていた。驚いた」

と話していた。

【不可解な点 説明を】

角界では暴行事件や八百長問題があって一時は国民の信頼が失墜したが、ようやく信頼を取り戻し相撲人気が復活してきただけに本当に残念だ。

今回の事案では、いつどんな状況で起きたのか、貴ノ岩がこれだけのケガをしているにもかかわらず、なぜ公表がこんなに遅かったのか、親方同士どんなやりとりをしていたのか、不可解な点が多々ある。

多くの相撲ファンを再び裏切ることのないよう、しっかりと説明を求めたいと思う。

 

酒の席とはいえ

本当にビール瓶で殴ったりしたんでしょうか?

 

好角家で知られる漫画家のやくみつる氏は

「貴ノ岩の休場の理由が釈然としなくて憶測を呼んでいたんですけれど、まさかこういったことが原因だったのかと驚いています」

とコメント。

そして

「事実とすれば、アウトでしょうね。やはり、身を引かなければいけない事態に発展するのはないかなと思います」

と進退問題に発展すると指摘した。

 

さらに

「本場所が始まって3日目までつまびらかにしていなかった、協会側の対応も当然責められてくるんじゃないかなと思いますけれどね」

とも話していた。

 

 



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