【座間9遺体】被害者の石原紅葉さん自宅に張り紙

 

神奈川県座間市の事件で、被害者と確認された群馬県邑楽町の高校1年、石原紅葉さん(15)の自宅には、「報道関係者の皆様へ」と書かれた張り紙があった。

張り紙には、遺族、親族が深い悲しみに包まれていることや、気持ちの整理がつくまでは一切の取材を受け付けない旨などが示されていた。

 

石原さんは、今回の事件で最年少の被害者。

「無事の帰宅を願ってきたが、こうした結果となってしまい、言葉もありません」

県立高1年、石原紅葉(くれは)さん(15)が通う高校の校長はこう声を絞り出した。

遠方まで出向いて自作のチラシを配り、一人娘の行方を捜してきた家族の希望を打ち砕く、あまりにも非情な結末だった。

 

「おとなしく、勉強ができて真面目」

そう周囲が声をそろえるように、充実した学生生活を送っていた。

中学3年だった昨年7月、邑楽(おうら)町が開催した「一日子ども議会」に「子ども議員」の一人として参加。

 

当時の校長(58)は

「人口減少問題について、はきはきと質問していた」

と振り返る。

 

「積極的じゃない自分に自信をつけたい」

そんな理由で入部した演劇部では他校との合同公演の舞台にも立ち、稽古の成果を披露した。

絵のうまさも評判で、高校では美術科に進み、美術部に所属。ゲームやアニメも好きだったという。

 

群馬県警などによると、異変は高校の始業式当日の8月28日に起きた。

午前中に制服を着て自宅を出た石原さんは、自分で学校に欠席の連絡を入れ、そのまま姿を消した。

夕方以降、母親が電話してもつながらず、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で、相手がメッセージを読んだことを示す「既読」の表示もつかなくなった。

 

県警は両親の届け出を受けて29日から捜査を開始。

防犯カメラ映像から、石原さんが28日、1人で自宅の最寄り駅から電車に乗り、小田急江ノ島線片瀬江ノ島駅(神奈川県藤沢市)に向かっていたことが確認された。

私服姿で、自宅には通学用の自転車が残されていた。

 

県警は「首都圏にいる可能性がある」とみて、東京都内で1560部、神奈川県内で700部のポスターを掲示して行方を捜していた。

学校関係者らによると、家族は消息が途絶えた同駅周辺まで出向いて自作のチラシを配ってきたという。

 

身元特定が公表された前日の11月9日、石原さんは16回目の誕生日を迎えるはずだった。

同級生の女子生徒(15)は

「すごく優しく、人のことを傷つけたりもしない子だった。信じられない。残酷すぎる」

と目を伏せた。

 

同じ高校に通う生徒らはこの日、いつも通りの時間に登校した。

 

 

 

 



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