経営破たん「てるみくらぶ」の裏に“新興宗教”の影?

 

今年3月に経営破たんした格安旅行会社「てるみくらぶ」の山田千賀子社長と元経理担当の笹井利幸が、昨年から債務超過を隠蔽して銀行から2億円もの融資を騙し取った疑いで、警視庁に逮捕された。

一部の債権者は、山田容疑者の背後に新興宗教団体の存在があると見ており、

「そういうところにも捜査が及んでほしい」

と話す人もいる。

 

同社は、2013年から架空の利益を計上する粉飾決算を繰り返していたことが明らかになっており、結果として代金を支払った9万人もの旅行者が債権者となってしまい、総額100億円に上る被害が出ている。

山田容疑者は11月6日の債権者集会で「詐欺の意識はなかった」などと訴えていたが、銀行に虚偽の決算書を出したことは認めていたという。

 

「山田の言うことは嘘ばかり」と怒るのは債権者のひとり、新婚旅行でヨーロッパを周遊する予定がパーになった30代男性。

約40万円の代金は「いまだ1円も返されていない」という。

 

「山田社長は一昨年から新聞広告を打ったことで経費がかさんだとか理由を説明していましたが、粉飾は4年も前から。

さっさと倒産していればよかったのに、自分や役員の報酬のために無理な延命をして客を騙してきたので、これは破産ではなく計画倒産、巨額の詐欺だと思っています」(同)

 

実際、「てるみくらぶ」の運営は明らかに苦しく、破産前から異様なトラブルが続出。

旅行者からは出発1週間前になって行き先が変えられたり、現地に着いてからスケジュールを変更されたりといった混乱が、相次いで報告されていた。

今年に入ると「2月25日までの振り込みできる方限定」などと、早期入金を促す広告が掲載され、同業者からも「資金繰りに行き詰まっている」という見方をされるようになっていた。

 

同社は1998年に設立、ネット時代の波に乗って2001年から始めたオンライン販売での激安ツアーが評判を呼び、業界最安値といわれるツアープランを武器に、昨年度9月期の年売上高は約195億円にも達していたが、その数字がまさにインチキだった可能性が出ているわけだ。

 


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「赤字を黒字に見せかけた決算書の偽造で、銀行と税務署には別のものを提出していたようですから、かなり悪質です」(同)

 

ただ、一部の債権者からは集会で「宗教につぎ込んだんだろ!」という罵声もあったという。

山田容疑者は創業者ともども、都内の新興宗教に入れ込んでいたというウワサがあるからだ。

 

同社の元社員からも

「社内にその教団の祭壇があって、社長らが社内に教団関係者と見られる人々をよく招き入れていた」

という話が聞かれる。

 

「その団体は神仏習合の、いかにも新興宗教って感じで、霊感商法のようなことをやっているとは聞きましたが、あまり有名ではないので、何をやっているのかハッキリしない感じでした。

それで社内では、宗教法人を利用した脱税をしているのでは? というウワサもあったんですが、社長にベッタリだった役員のひとりが本気で信仰していて『ボーナスを全部丸々寄付した』と自慢げに言っていたこともありました。

ウワサでは、その団体の運営は赤字で、寄付金を隠れ蓑にして隠し財産を作っていたんじゃないかって」(同)

 

現時点では決算書から、その宗教団体に金が流れたという部分は見てとれないようだが、今後、何が出てきても不思議ではない。

それだけに債権者からは「警察に詳しく捜査してほしい」という声も上がっている。

 

破産に至るまでの動きが用意周到だったように見えるところもあり、取引先と金融機関への実害は少なく、債権者の大半は個人客。その被害感情は切実だ。

 

もしも破綻と宗教団体の関わりが出てくれば、またひと悶着ありそうだが、いずれにせよ、この有り様では山田容疑者が信奉した宗教のご利益はなかったようだ。

 

 

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