【大津中2いじめ自殺】生きていたら「謝りたい」 元同級生が謝罪

 


いじめをしていた主犯4名

 

平成23年に大津市立中学校の男子生徒=当時(13)=が自殺したのは「いじめが原因」だとして、遺族が元同級生らに損害賠償を求めた訴訟。

7日に大津地裁であった口頭弁論では、24年2月の提訴以来、初めて公開の法廷に立った元同級生の男性(20)の発言に注目が集まった。

 

大津地裁では朝から傍聴券を求める市民らが列をつくり、いじめ防止対策推進法制定のきっかけにもなった大津いじめ事件への関心の高さがうかがえた。

市が設置した第三者委は、口や手足を粘着テープで縛ったり、3階の教室の窓から体を突き出すことを強要する「自殺の練習」などの行為があったと認定している。

訴訟では元同級生側は「いじめの認識はなく、自殺との因果関係はない」と主張してきたが、元同級生は7日、改めて「罰ゲームだった」「遊びだった」などと強調した。

 

元同級生は、いじめとされる行為や当時の状況について3時間近く質問を受けたが、淡々と答え続けた。

 

一方、終盤に男子生徒の父親から

「息子が亡くなって6年。息子に謝罪する気持ちはあったか」

と問われると

「生きていたら言いたいこと、謝りたいことがある」

との心境も語った。

 

閉廷後、遺族の代理人弁護士は

「謝罪は聞いたことがなかったので、初めてと受け止めている」

と述べる一方で

「遺族は戸惑っている」

と明らかにした。

 

尋問は元同級生の両親にも行われ、父親は

「(男子生徒と元同級生の間で)殴り合いのけんかがあったが、いじめとは聞いていない」

などと述べた。

 


いじめを見ていながら一緒に笑い「やりすぎんなよ」と言っていた担任

 

いじめを受けていた大津市立中2年の男子生徒=当時(13)=が自殺してから11日で、6年となった。

男子生徒の父親(52)が会見を開き

「年々事件の風化を感じる。いじめ問題の再発防止に向け、各自治体で改めて努力をしてほしい」

と胸の内を語った。

 

会見には、越直美市長と桶谷守教育長も出席した。

 

父親は

「なおも全国各地で旧態依然のいじめ問題への対応が続いていると感じる。いじめ行為は暴力を伴わなくても人の命を奪いかねない、という認識が必要だ」

と訴えた。

 

市は、平成25年に、ほぼすべての小中学校に学級担任をもたない「いじめ対策担当教員」を配置。

今年11月には、無料通信アプリの「LINE(ライン)」による相談窓口を試験的に設けるなど、早期発見、早期対処に取り組んでいる。

 

その結果、28年度のいじめの認知件数は1058件と、23年度の60件から約17倍に増えた。

 

父親は

「相談環境が増えたのは評価でき、市の取り組みに感謝している。全国への波及を願う」

などと話した。

また父親は、会見前に七回忌を行ったことを明かし、

「息子が生きていたらもうすぐ20歳になる。いっしょに居酒屋にいったり、社会で活躍する姿を見たかった」

と涙ぐんだ。

 

この日朝、生徒が通っていた市内の中学校では全校集会が開かれ、メッセージの朗読や歌の斉唱を通じ、生徒ら約760人が命の大切さについて考えた。

 

 



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