黒木奈々さん 最期の言葉は「父さん、お母さん、大好きだよ」 麻央さんと重ねた最期

 

フリーアナウンサーの黒木奈々さんが32歳の若さで亡くなったのは2015年9月19日。あれから2年がたとうとしています。

上智大学を卒業後、民放報道記者を経て2014年春からNHKBS1「国際報道2014」のキャスターに抜擢。

同年7月に、ワインバーで突然倒れて救急病院に搬送されました。

胃潰瘍という診断でしたが、念のために受けた再検査で初期のスキルス胃がんと判明。

9月に胃全摘手術と腸ろう造設手術を受けました。

術後の診断はステージIII。

涙をのんでキャスターを降板し、治療に専念します。
闘病の心境を語った著書『未来のことは未来の私に任せよう』によると、緊急搬送される日まで自覚症状はなかったそうです。

もともと我慢強い性格で、ハードな仕事の中でストレスをため込んでいたこともいけなかったのかもしれないと振り返っています。

若いから健康を過信していた、とも。著書は「必ずがんを治して仕事に戻ってくる」という決意で結ばれていました。

黒木さんは、術前に鳥肌胃炎を指摘されています。

胃の粘膜が鳥肌のようにブツブツしたタイプの胃炎のことです。

この特殊な胃炎は若い女性に多いといわれ、ピロリ菌感染や胃がんとの関係性が知られています。



手術後にステージIIIと確定されたため、再発リスクを下げるためにすぐに抗がん剤治療を受けることになりました。

しかし、手術からちょうど1年後に闘病むなしく旅立たれました。

美しさ、体力、仕事にもっとも自信が持てる30代の健康な女性がある日、突然「がん」と診断され、描いていた未来予想図が一変する…。

こう書くと、6月に亡くなられたフリーアナウンサーの小林麻央さんを思い出す人も多いでしょう。
黒木さんと麻央さんには多くの共通点がありました。

同じ1982年生まれ、同じ大学、同じ所属事務所、そして同じ時期にがんが見つかっているのです。
麻央さんは昨年9月のブログでこんなことを綴っています。

「元気になったらいつかお会いして、お話ししたいなと思っていました。でも、黒木奈々さんは亡くなられて、その、いつか、は叶えられませんでした。ご本人にも何も伝えられませんでした」

実はもう一つ、2人には大きな共通点が。

在宅医療を選択し、最期を自宅で迎えました。

麻央さんの最期の言葉は「愛してる」、黒木さんの最期の言葉は「父さん、お母さん、大好きだよ」。
愛の言葉を残し旅立った美しい2人のフリーアナウンサー。

最大の共通点は「最期まで前向きに生きた」ということかもしれません。

天国で今頃、どんなおしゃべりに花を咲かせていることでしょう。

 

 

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