黒板を引っ掻く音 嫌だと感じる理由は?

 

我が家には5歳の男の子がいるのだが、なぜかボタンのついた服を見ると怖がる。

自分がボタンつきのシャツを着るなんて絶対に嫌がるし、私がボタンシャツを着ているのも嫌なようで「こっちにこないで」と言われる。

何かトラウマになることがあったとは思えないのだが……。

人間には自分でも説明のつかない“嫌なもの”がある。

 

例えば、“音”もそうである。

「教えて!goo」に、「聞くのは絶対無理!嫌いな音ってどんな音」という質問をさせてもらった。

みなさんが苦手とする音にはどんな種類があるのか、見ていこう。

 

■嫌な音には高い音が多い?

まずは嫌な音の代表格である黒板を引っかく音が嫌だという意見。

「教室の黒板に、チョークを鋭角に当ててキッとさせる」

「黒板を爪で掻く音」など、ほかにもいくつか同様の回答があった。

 

また、

「歯科医院で歯を削る音」

「列車がホームに入って来るときのブレーキの踏み具合?で起こる金属音の『キィキィキィーーー』って言う耳をつんざくのが耐えられません」

など、頭にキーンとくるような高い音が苦手だという意見が多かった。

 

「発泡スチロールのキュッキュする音。今思い出して書いてるだけで鳥肌が」

「子供の頃は食器やグラスなどを指でキュッキュッとこする音が強烈に苦手でした」

という二つの回答もやはり高い音という点で他と共通している。

 

冒頭でボタンを怖がっている我が家の男児のことを書いたが、その子どもが生まれたばかりの頃のことをふと思い出すとき、いつも脳裏に浮かぶのはどうしても泣き止まない子どもを抱きかかえて深夜の町をあてもなくさまよった時のことだ。

 

■赤ちゃんの泣き声は太古の防衛機能?

赤ちゃんの激しい泣き声というのは、他のどんな音とも違って脳に直接響いてくるような強烈なものがある。

赤ちゃんによっては夜泣きが激しい時期があり、おむつを替えてもミルクを与えてもどうにもならない場合がある。

筆者の妻もその激しい泣き声にほとほと参っていたので、私が子どもを外に連れ出し、とりあえず「よーしよし」と呼びかけながらあまり人の迷惑にならなそうな近所の道をあやして歩いたのであった。

育てている本人ですら逃げ出したくなるぐらいのあの泣き声は、人間の嫌悪感や恐怖感に直接的に訴える周波数なのだと育児書で読んだ。

具体的には、2,000~5,000ヘルツの周波数が泣き声に含まれていて、その周波数は黒板の引っかき音など高音系の嫌な音と共通するのだという。

脳の中の扁桃体という部位がその周波数に過剰に反応するのは、進化の過程で外敵から命を守るために身につけた防衛機能だという説もある。

高い鳴き声で仲間に危険を知らせ、その音に反射的に反応することで速やかに逃げることができた。

 

その名残りが脳にあるというのだ。

そう考えてみれば、嫌いな音に対して理由もなにもなく拒絶反応をとってしまうのも当然のような気がする。

 

ただ、自分も生まれたばかりの時は泣き声で周囲を困らせていたはずなんですが・・・

 

 

 

できる限り赤ちゃんの泣き声にだけは寛容でいたいものである。



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