「蒼茫」山下達郎 YMOに対抗した曲

2017/12/10

山下達郎さん・・・今や押しも押されぬ「大御所」ですが、私が法政大学の学生時代に学園祭にシュガーベイブの一員として初めて拝見しました。

 

その頃はほとんど無名でむしろボーカルの大貫妙子さんのほうが有名でしたね。

数ある名曲の中で「蒼茫」を聴いてみます。

 

「蒼茫」で思い出すのは石川達三の小説です。

 

第一回芥川賞受賞作品です。

確か、極度の貧苦から脱出するために日本からブラジルへ移民する人たちを描いたものでしたね。

 

学生時代はそれまでほとんど読んだことのなかった読書に没頭していた時期があって、石川達三も好きな小説家の一人でした。

 

曲制作の動機については、

「よくL.Aに行っていた時期にKJLHというFM局があって、毎日ラジカセでそのFM局の番組を録音しておくの。で、日本に帰ってきてから、そのテープを聴いてみたらえらくいい曲があったんだよね。でも曲名の紹介が入ってなくて、誰が歌ってるのか、なんてタイトルの曲なのか全然わからなかった。

結局そのテープはどっかに消えちゃって、わからないんだけど、ともかくその曲の雰囲気がずっと頭に残っていて、そんな感じでつくりたいと思った。」

 

突き詰めて考えると、この曲を制作する直接の動機になったのはYMOの出現だったといいます。

「YMOを取り巻く文化人的なものが、日本のポピュラー音楽をダメにするんじゃないかって、真剣に思ってたの。

YMOの音楽的背景ではなく、主として文化人的な側面によって、日本の音楽が変えられるんじゃないかという恐怖感があった。」

そうです。

 

曲のエンディングについて

「レコーディングが始まって、エンディングはユニゾンのラララ・コーラスで終わるのがいいんじゃないか、と思って。

で、だったら桑田君の夫婦に声をかけてみよう、ということになった。

で、うち(の夫婦)と桑田君の夫婦(桑田・原由子)の4人で歌う事になったわけ」

「桑田君の無垢でエモーショナルな歌声がこの曲を一層荘厳なものにしている」

 

とも語っています。

 

 

JACCSカード『「由佳と和也」編』(1996年)挿入曲、及び、プレイステーション4用ゲーム『龍が如く6 命の詩。』(2016年、セガゲームス)主題歌にもなっています。

 

最後の夫婦4人のエンディングまで楽しんで下さい。

 

 

※自身のラジオ番組『山下達郎のサンデー・ソングブック』(JFN系)で、妻である竹内まりやさんに「病院で医師とケンカになった過去」を暴露され、話題になっています。

聴覚検査のヘッドホンに?

「納涼夫婦放談」と銘打った2017年8月20日放送回では、ゲストに竹内まりやさんを迎え、トークが展開されます。

すると、突然、竹内さんが山下さんに関するこんなエピソードを明かします。

達郎がよくいってたのは、聴覚検査で病院に行った時に「聴こえたらボタンを押してください」っていうのがあるじゃない。

達郎さ、アレ、ずっと押してさ。

「冗談はやめてください」っていわれたって。

山下達郎のサンデー・ソングブック ーより引用

聴力検査というのは、防音室でヘッドホンをつけ、一定の音が聴こえるか否かを測定する検査のこと。

「学生時代に検査を受けたことがある」という人も多いのではないでしょうか。

そんな聴力検査で医師から「冗談はやめてください」といわれてしまったという山下さん。その理由を本人が次のように説明しました。

だって、違う。

ヘッドホンのS/Nが悪すぎるのよ。

山下達郎のサンデー・ソングブック ーより引用

ヘッドホンのS/Nとは、簡単にいうとノイズのこと。

 

つまり、山下さんは「聴力検査で使うヘッドホンは質が悪い」といっているのです。

さらに夫婦の会話は続きます。

竹内まりや
病院でケンカしたとかいってたよね。

山下達郎
こんなさ、性能の悪いヘッドホンで、そんな音が聴こえるわけないだろってケンカになってさ。

竹内まりや
でも、ずっとズルじゃん。
ずっと聴こえてるかのようにさ

山下達郎
だって、面倒なんだもん。

山下達郎のサンデー・ソングブック ーより引用

竹内さんの前では、子どものような対応を見せる山下さんに、ネットにはさまざまな声が上がります。

  • さすが「音の職人」と呼ばれる山下達郎さんらしいエピソード。実は私も、同じように感じたことがあります…。
  • 聴力検査のヘッドホンに、クオリティを求めるとは…病院も大変だ!夫婦のやりとりも楽しかったです。
  • ステキな夫婦ですね。音にこだわる山下達郎さんを、妻の竹内まりやさんが支えているという感じ。

1982年に結婚した山下さんと竹内さん。

結婚35年目を迎えても、互いをリスペクトし、支え合う2人に「ステキですね」と、多くの称賛の声が寄せられたのは当然のことなのかもしれませんね。

 

 



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