一青窈 「もらい泣き」 歌詞の謎に迫る

2017/12/10

ご存知、一青窈  「もらい泣き」ですが歌詞の解釈が色々あるようですが面白い解説をしているブログがあってご紹介したいと思います。

普通に歌だけ聞き流してると気づきませんが、何かよくわからない「歌詞」なんです。

 

歌を聴きながら読んでください。

今回は一青窈『もらい泣き』の歌詞を読みたいと思います。

ええいああ 君から「もらい泣き」
ほろり・ほろり ふたりぼっち
ええいああ 僕にも「もらい泣き」
やさしい・の・は 誰です

こんな感じの、少し癖のある表記が特徴の歌詞です。
特に「ええいああ」は謎が多く、単に泣き声だと言う人もいますが、この部分だけ取り出してネタにする人もいますね。
でも私はこの「ええいああ」大変重大な意味がある言葉だと思います。これが「ああえいい」とかじゃ、だめだと思うんです。

 

その理由はですね…。 という話をこれからしていきます。

 

 

逆走する時間

ところでこの曲、時間が逆走していると私は思います。
ふつう、時間の流れがある歌詞なら(物語型の歌詞なら)、時間は流れた順に表記されます。1時の出来事の後に2時の出来事が載り、そのあとに3時のことが載ります。
『もらい泣き』は逆です。3時のことが最初に来て、そのあとに2時、そして1時と書かれているように感じます。

 

朝、から 字幕だらけのテレビ

この曲の最初を引用しました。「朝」が出てきます。
でもここから、昼、夕方、夜…という順に進むのではありません。この歌詞はここから、深夜へと逆に進みます。

 

乙女座
言葉、にすればする程

「乙女座」という言葉が出てきます。

『もらい泣き』がリリースされた10月30日の時期では、乙女座は黄道上を太陽に少し先行して進みます。

手元のアプリで見てみると、午前4時から5時頃に昇ります。さっきは「朝」でしたが、今度は「明け方」です。

 

PM12:00過ぎ て、鳴らすメロディー
迎えが来ないシンデレラ。

 

さらに歌詞が進むと「PM12:00過ぎ」が出てきます。今度は「未明」が登場するわけです。
こうして「朝」→「明け方」→「未明」という順で登場するのがわかりました。時間の進みとは、逆なのです。

時間の流れと絡めて、ことばの表記を見てみます。

 

ええいああ 君から「もらい泣き」
ほろり・ほろり ふたりぼっち
ええいあありがとう「もらい泣き」
やさしいのはそう 君です

 

引用したのは最後の連です。

「ほろり・ほろり」の部分が少し独特ですが、基本的には表記にそんなに癖はありません。
ところが。

朝、から 字幕だらけのテレビ

齧り付く夜光虫。
自分の場所
探すひろいリビング
で、『ふっ』と 君がよぎる

 

ここに引用したのは最初の連です。表記、癖があるどころではありません。

改行も不思議だし、変な句点があるし、二重カギ括弧はふつうここでは使いません。
この歌詞、最初の方は表記が乱れていて、最後に行くにつれて真っ当な感じに変わっていきます。

時間の流れは逆ですから、最初はまともだったのに、だんだんばらばらになっていっていると言えそうです。

時間を追うごとに、歌詞は解体されていきます。

初めての夜

始めの - 一歩
からだで おしえて 欲しい…ホシイホシイ

 

私はこの歌詞、初めての夜のことを描いているのだと思うのです。時間の表記を逆にしながら。

それを検証するため、時間の流れに沿うように、後半から順に読んでみます。

最後の部分はサビの繰り返しなので後で触れることにしましょう。

 

PM12:00過ぎ て、鳴らすメロディー

 

2番Bメロの1行め。いきなりエロいことを思わせる表現が登場します。

だってPM12:00過ぎたら終電なくなっちゃうじゃないですか!

この部分に空白や読点があるのは、単に表記が変だからなのではなくて、たぶんためらいの証です。このとき、主人公の朝までのことが決まったのでしょう。

 

迎えが来ないシンデレラ。


【もしもアフィリエイト】ってなに?


 

物語の中のシンデレラは12時になったらおうちに帰りました。

でもこの曲の主人公は違います。

シンデレラが12時に帰ることも、ガラスの靴を履くことも、きっと処女性の象徴です。

でもこの曲の主人公は12時には帰りません。この主人公は、もう処女のシンデレラとは違うのです。

 

明日 - 笑える - 始めの - 一歩
からだで おしえて 欲しい…ホシイホシイ

 

だから「始めの - 一歩」だし、「からだで おしえて 欲しい」なのです。

乙女座
言葉、にすればする程
意味がない小宇宙。

 

2番のAメロです。「乙女座」は黄道十二宮で処女宮にあたります。乙女座が直接的に貞潔を示すわけではないようですが、処女宮という言葉の響きから、私はどうしても純潔さを感じてしまいます。

愛をよく知る親友とか に は 話せないし、夢みがち。

 

さらに遡って1番Bメロ。
ここに出てくる親友が詳しいのは、「恋」ではなく「愛」です。だからここは、親友との「恋愛」相談のシーンではありません。強いて言うなら「性愛」相談です。
「夢みがち」なのは主人公が経験ないからだし、親友に「話せない」のは経験がなさすぎて、突拍子もないことを言ってしまいそうになるからです。

 

段ボール の、中 ヒキコモりっきり

 

「段ボール」とは箱のこと。「ヒキコモりっきり」とはつまり、箱入り娘だっていうことです。

「箱入り娘」というと、高貴な階層で育ったような印象になってしまいますが、段ボールなのだからきっともっと、チープで庶民的で、でも男性経験からは離れたような、そういうところで暮らしていたのでしょう。

喪女、に少し近いかもしれません。

 

朝、から 字幕だらけのテレビ

齧り付く夜光虫。

 

最初の連です。

朝になりました。

テレビはきっと、昨日の夜から付けっぱなしだったのでしょう。

「字幕だらけ」に見えるのは、音量が絞ってあったからです。

こうして見ると、サビの部分もなんだかわかった気になります。

 

ええいああ 君から「もらい泣き」
ほろり・ほろり ふたりぼっち
ええいああ 僕にも「もらい泣き」
やさしい・の・は 誰です

 

「もらい泣き」とは、目から涙を流すことではありません。“濡れる”ことです。
私はここまで、歌詞を逆さに読んできました。そこで「ええいああ」のことを考えていたのです。
「ええいああ」逆さにすると「ああいええ」。
ああいええ、きみから。
あいえ、きみから。あいえ、き。  ……!?

 

from  5日と20日は歌詞と遊ぼう。

 

 

この方の解釈・・・すごいですね!!

 

プロの評論家かな?

 

ちなみに作詞は 「一青窈」 です。

 

 

 

 

 

 

-エンタメ, 邦楽, 音楽
-,