デリヘルで警官がコロナ感染…青森県警の“大甘処分”

 

「警察は自分たちが謝っても絶対に許してくれないのに、それは許されるのか!」

さすがに青森県民からは、こんな声が上がっている。

青森県警警備部に所属する20代の男性警察官が7月8日、青森市内のデリバリーヘルスを利用し、新型コロナウイルスの感染者(デリヘル嬢)と濃厚接触しながら上司への報告を怠ったとして、今月2日付で本部長訓戒処分を受けていた。

県警は「積極的に発表する内容ではない」という理由から、地元メディアが情報公開請求した15日まで処分内容を明らかにしていなかった。

警察官は当初、デリヘルの利用客を対象にした保健所の聞き取り調査に、「違います。行っていません。検査も受けません」とシラを切っていた。

ところが1週間後の7月15日、体調が急変して緊急搬送された際、救急隊員に風俗店を利用していたことを打ち明け、保健所は初めて事態を把握した。

警察官の感染が判明した県警は、翌16日から接触した職員全員を自宅待機させたが、保健所には警察官の感染を伝えていなかった。

保健所の担当者は「緊急搬送されたので、体調などを考慮して話ができる段階で病院に行動歴を聞いてもらいました。そのため、警察官が誰と接触したのか、濃厚接触者を特定するのに時間を要しました」と話す。

その結果、県警職員以外の濃厚接触者に連絡が入ったのは、16日の夕方以降だった。濃厚接触者は「もっと早く教えて欲しかった」と憤った。

 

■懲戒処分にならなかった理由

警察官は「女性との接触の経緯から都合が悪くて言い出せなかった」と釈明したが、虚偽説明をしながら勤務を続けたため、医療従事者、県や市職員の負担を増やし、同僚や県民を不安に陥れるなど、大変な事態を招いた。警察官は1カ月の入院を余儀なくされた。

日刊ゲンダイはあらためて県警に、処分内容と訓戒処分にした理由について尋ねた。

「所要の調査を行って明らかになった事実をもとに厳正に行った結果です。警察庁の懲戒処分の発表の指針を参考にして、対応した。警察官の行為は法律違反とはいえず、懲戒処分にはあたらないと判断しました。懲戒処分には至りませんが、監督上の措置としては最も重いものです。処分内容が明記された書面を手渡しました」(県警監察課)

警察官の虚偽説明が発覚した際、同課は「今後しっかり調査し、厳正に対応する」とコメントしていたが、要は「あなたは訓戒処分です」という紙を渡しただけ。県民から不平不満が上がるのも無理もない。

コロナは誰でも感染するものだ。「風俗を利用した」と伝えたくなかったのだろうが、嘘をついたために県民に大きな不安を与えてしまった。

 

 

 

 



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