大坂なおみのコーチ解任原因は陰口?発言内容の気になる部分

 

女子テニスのドバイ選手権(UAE・ドバイ)は19日、シングルスで第1シードの大坂なおみ(21)=世界ランキング1位、日清食品=が初戦の2回戦で同67位のクリスティナ・ムラデノビッチ(25)=フランス=に3-6、3-6でストレート負けを喫した。

昨年9月の全米、今年1月の全豪オープンで四大大会2連勝を飾り、アジア勢初の世界1位に就いてから初のツアー大会。

サーシャ・バイン・コーチ(34)と決別してから初の試合でもあったが、ミス連発で不在の影響がうかがえる内容だった。

 

暗雲が垂れ込める敗戦に、改めて決別の真相を問う声もある。

 

 

動きが鈍い。得意のグラウンドストロークも決まらない。

 

相手のムラデノビッチは身長184センチ。

昨年の全豪オープン女子ダブルスに優勝するなど、ダブルスではすでに19勝。

シングルスも現在は67位だが、10位まで上がったことがある実力者だ。

 

大坂は第1セットの第1ゲームをいきなりブレークされ、0-3とリードを許す。

第4ゲームで初めてブレークに成功したが、ムラデノビッチは再三ネットに出て、得意のダブルスで培った技術を披露。

結局大坂はミスを連発で第1セットを落とした。

 

第2セットに入ると、激しいブレーク合戦。

大坂は自分のサーブを1度もキープできなかった。

意地で相手サーブを3度破ったが、流れを引き寄せることができなかった。

 

わずか67分。

サービスエース1本、ダブルフォールト5本。ファーストサーブの確率は45%で、セカンドサーブで取ったポイントが19%。

アンフォーストエラー(凡ミス)も相手が9に対し、大坂25だった。

 

大坂は

「最近はいい練習ができていなかった。途中から調子を取り戻せると思ったが、最後までリズムがなかった」

と調整不足を露呈した。

 

バイン氏との決別が試合に影響したかという質問には

「時間がたてば、皆その話をしなくなると思うが、今はテニス界の最大の話題。人々が私を厳しい目で見つめている気がする。私はまだ若い。この結果を次の試合に生かしたい」

と認めた。

大坂が実力を出せば負ける相手ではなかった。

 

世界一のヒッティングパートナーと評されるバイン氏との契約を解消し、周囲ではさまざまな憶測が飛び交ったことで、精神面の安定感を失っていたのは明白。

コーチ解任は「凶」と出た。

 

実際、昨年まで世界ランク70位に過ぎなかった大坂を一気に世界一に押し上げるには、不安定な精神面をケアしたバイン氏の協力が不可欠だったことは間違いない。

「バイン氏は大坂を世界一に導いたが、コーチ経験が乏しく、大坂は残る全仏、全英に勝てる戦術、技術をもつコーチを探し始めた」

という説から「金銭を巡るトラブル」という声まであった。



 

17日になって大坂はWTA公式サイトのインタビューに答え、

「自分の幸せより成功を優先する人間にはなりたくなかった」

と言い、

「みんなお金がらみと考えているけど、それは違う。今までで一番傷ついた」

とコメント。

 

バイン氏については「悪く言うつもりはない。感謝している」とした。

 

しかし、英紙『ザ・テレグラフ』は

「この大坂の説明で、答えが分かるどころか、疑問がさらに沸いた」

と論評した。

 

謎を解くカギは、大坂の発言のうち、次の部分だろう。

 

「私にとって最も大切なことは、ポジティブな気持ちでいること。コーチのボックスでネガティブなことをいう人はいらない。それは最悪」

 

「私に面と向かって、直接言ってくれる人がいい。影でコソコソ言うより、それはとても大きなこと」

 

バイン氏の言動に、大坂の気持ちを逆なでするものがあったということか。

大坂はバイン氏に陰口を言われていた感覚を持ったようだ。

 

さらに「全豪では毎日悲しそうな顔をしていたといわれた。今はとてもハッピー」

 

それでも、この結果は厳しすぎる。

今大会は日本テニス協会の吉川真司コーチ(41)がサポートしたが、あくまで臨時。

この日の試合でも、吉川コーチがバイン氏のように大坂のそばに歩み寄って丁寧にアドバイスを送るシーンはなかった。

 

2連覇が懸かるBNPパリバ・オープン(米国=3月6日開幕)までには新しいコーチを決めるというが、バイン氏が担ってきた精神面のアドバイスは、技術的なものと比べて繊細な作業で、誤解、軋轢を生みやすい。

 

バイン氏以上の人材が見つかるのか。

“復縁”の可能性はないのか。

 

発言通り

「常にポジティブな気持ちでいられること」

と引き換えに、世界ランキング1位の「成功」をあっさり手放すことになるのだろうか。

 

一気にスターダムにのし上がった大坂の足元が、いまグラグラと揺らいでいる。

 

 

 

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