麻生氏発言 政治家の資質を問いたい

 

一体もう何度目なのか。いいかげんにしてもらいたい。

 

麻生太郎副総理兼財務相が、地元の福岡県芦屋町で開かれた後援会の集会で、少子高齢化と社会保障制度に関して、こう述べた。

「(年を)取ったやつが悪いみたいなことを言っている変なのがいっぱいいるが、それは間違っている。子どもを産まなかった方が問題なんだ」

 

驚くべき発言である。

そもそも子どもを産むか産まないかは個人の自由な判断だ。

政府から指図される筋合いはない。

 

産みたくても産めない人もいる。

「産まなかった方が問題」と言われて傷つく人たちに思いが至らなかったのだろうか。

 

麻生氏は5年前にも衆院選の応援演説で「子どもを産まないのが問題だ」と発言した。

不適切だったと認めて釈明したのに、また繰り返すところをみると、単なる失言というより本音ではないかと疑いたくなる。

 

衆院予算委員会で問題発言だと野党から追及されると、麻生氏は

「長寿化より少子化の方が社会保障や財政の持続可能性の脅威となる、ということを申し上げたかった」

と釈明した。

 

ならば、なぜそう発言しなかったのか。

問題発言と釈明答弁の落差にあぜんとする。

 



麻生氏は「発言の一部だけが報道されて、本来の趣旨が伝えられずに誤解を招いた」とも答弁した。

自分の責任を棚に上げ、発言を報道したメディアに責任を転嫁するつもりなのか。

 

謝罪の国会答弁も例によって「不快に思われた方がいらっしゃるなら、おわび申し上げる」という仮定法による「おわび」である。

 

心から反省しているという誠意は感じられない。

 

さすがに与党からも

「極めて不適切だ。誤解を招くような表現をしないように、厳しく自身に問うていただきたい」(山口那津男公明党代表)と批判する声が上がった。

当然である。

 

これまでも麻生氏は、数々の失言や放言など問題発言を繰り返してきた。

財務事務次官(当時)のセクハラ問題で「セクハラ罪という罪はない」と言い放ったかと思えば、経済財政諮問会議で「たらたら飲んで食べて何もしない人の分の金(医療費)を何で私が払うんだ」と発言したこともあった。

 

問題発言をする政治家は麻生氏だけではない。

しかし、麻生氏は副総理という肩書が示す通り閣内ナンバー2だ。

国家財政を取り仕切る責任者でもある。

 

森友学園問題は財務省による決裁文書の改ざんという前代未聞の不祥事に発展したのに、安倍晋三首相は先の内閣改造で麻生氏を再任した。

 

今回の問題発言も含め、本当に「適材適所」か-と首相に改めて問いたい。

 

 

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