(CNN) 米カリフォルニア州の国立公園で、泳げない男性が流れの速い川に飛び込み、溺れている5歳男児を救出したものの、自身は死亡する事故があった。

 

死亡したビクトル・モスケダさん(22)が同州サンタクラリタの自宅を出発したのは23日朝。

家族旅行でセコイア国立公園に向かった。

 

 

モスケダさんの義兄弟、イワン・ゴンザレスさんによると、午前7時ごろに到着して滑りやすい川沿いを歩いていたところ、親族の少年が川に転落した。

 

モスケダさんは泳げなかったものの、男児を救うため「真っ先に飛び込んだ」という。

直後に男児の両親も飛び込んだ。

付近で釣りをしていた人なども水中に入り4~5人が救出に向かった。

 

 

水流はあまりに激しく、モスケダさんと男児は急流から逃れようとしたものの何度も水の中に消えた。

だが、男児はモスケダさんの首につかまって離れなかったという。

 

 

モスケダさんは最後に水中に姿を消す直前、男児を両親のもとに押し出した。

近くの人たちが男児に救命措置を施し、救急隊がヘリで緊急治療室に搬送。

男児の容体は現在回復に向かっている。

 

 

モスケダさんの遺体が収容されたのは救出劇の2時間後のことだった。

 

 

家族はモスケダさんの無私の行動は驚きではないと語る。

 

ゴンザレスさんはCNNの取材に、

「彼はいつも他の人のために行動していた。そういう風に育てられていた」

と話した。

 

 

モスケダさんはミュージシャン志望で、サッカーやハイキングなどのアウトドアも好きだった。

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