釜本氏が指摘 “賞味期限切れ”の本田圭佑を今こそ切るべき

 

初めて日刊ゲンダイ紙上で「ついに本田の賞味期限が切れた」とコメントしたのは、2016年10月のロシアW杯アジア最終予選イラク戦である。

 

そのときの彼のパフォーマンスが、あまりにも全盛期のそれとかけ離れていたからだが、冒頭に賞味期限の話をふったのは、もちろん「本田の限界をいち早く見抜いていた」と自画自賛したいからではない。

 

明らかに衰えの見えるMF本田圭佑(32)が、どうしてロシアW杯本大会まで“生き残ったのか”を踏まえながら「本田は必要なのか?」を検証したいと思うからである。

 

 

ロシアW杯前の最後のテストマッチとなったパラグアイ戦(12日)にトップ下で先発したMF香川真司(29)は、8日のスイス戦に同じトップ下で先発した本田よりも格段に好パフォーマンスを見せた。

 

自ら積極的に動いて守備もこなし、鋭いドリブル突破が持ち味である左サイドハーフのMF乾貴士(30)、スピードを生かしてグイグイと相手ゴールに迫る右サイドハーフのFW武藤嘉紀(25)と連係を図り、相手ゴールに迫っていった。

 

 

中でも乾のプレーは出色の出来だった。

序盤から果敢にドリブルで仕掛け、ミドルシュートを放つ場面もあった。

香川からの絶妙ラストパスをふかす場面もあったが、この積極性が後半の2ゴールとして実を結んだ。

 

 

香川と乾、武藤、そして1トップのFW岡崎慎司(32)とのスピーディーで息の合ったコンビネーションを見ながら

「この試合に本田が香川に代わってプレーしていたら、日本代表はどうなっていたのだろうか?」

と考えた。

 

 

スイス戦で本田は4年ぶりにトップ下でプレーした。

 

ハリルホジッチ前監督時代は「攻撃的な右サイド」が主戦場だったが、もともと運動量が少ない上にスピードと守備力に難があり、本田がボールをキープすると「細かいパス回しからスピーディーな攻撃」が停滞することが多く、チーム全体がギクシャクする場面が目立った。

 

サイドでは使いづらい選手だった。

 

だからといって、今現在の本田にトップ下をこなせるだけの能力があるか?

と聞かれると「NO」と答えるしかない。

 

 

スイス戦の本田は「攻撃にブレーキ」をかける役回りだった。

 

日本の攻撃陣が、相手アタッキングゾーンに入っていけなかった理由に

「ボールを受けた本田が攻撃を差配できなかった」

ことが挙げられる。

 

 

そもそもトップ下というのは、運動量のある選手が務めるべきだろう。

 

神戸入りの決まったスペイン代表MFイニエスタは、中盤をフラフラ動きながらボールの近くに陣取り、ひとたびボールを受けるとイマジネーションあふれるプレーでシュートをお膳立てする。

 

彼ほどの運動量とビジョンが伴った選手は日本にはいないが、せめて運動量でかき回すくらいのことはやって欲しい。

 

絶対的に運動量の少ない本田は、ボールを受けると相手選手にすぐに囲まれてしまい、寄せられて潰されるか、横パスやバックパスに逃げるしかなかった。

 

もっと素早く動いて相手選手と離れたところにポジションを変えるとか、味方攻撃陣との距離感を修正して連係を図るとか、そうしたプレーはまったく見られなかった。

 

 

スイス戦での本田からは、手詰まり感だけが印象に残った。

 

本田が日本代表で生き永らえたのは「本田を脅かすような選手が出てこなかったから」である。

 

トップ下の座を争っていた香川が能力をフルに発揮してポジションを奪ったり、右サイドハーフからベンチに追いやるような若手選手が出現していれば、本田は賞味期限の切れた選手として、もっと早く“代表に不要な存在”になっていた。

 

 

前々から感じていたことだが、香川を筆頭に代表選手たちは「本田に遠慮しながらプレー」してこなかったか?

 

 

10年南アW杯16強入りの立役者にして、イタリアの名門ミランで背番号10を背負った大物選手として、さらにはビジネス界でも話題を提供している本田を「必要以上にリスペクトし過ぎ」てはいなかったか?

 

 

言うまでもない。

ピッチ上では、そういった遠慮は一切無用である。

 

 

早大の後輩でもある西野監督に問いたい。

「今こそ本田を切るときではないか?」。

その決断を下すのは「今」ではないか?

 

指揮官の勇気が求められている――。

 

 



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