靭帯損傷でDL入りの大谷翔平 米メディア「今年最もひどいニュース」

 

米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手が右肘靱帯(じんたい)の損傷で故障者リスト(DL)入りしたことに米メディアも8日に即座に反応し、スポーツイラストレーテッド誌(電子版)は

「今年最もひどいニュース」

と伝えた。

 

 

本拠地アナハイムの地元紙オレンジカウンティ・レジスター(電子版)は、大谷を

「2カ月にわたってベーブ・ルースのように卓越した活躍をした」

とつづり、

「代わりが(投手と指名打者の)二つのポジションで必要になる」。

 

「二刀流」として活躍してきた大谷の離脱で、エンゼルスが苦境に立たされたことを報じた。

 

スポーツ専門局ESPN(電子版)は、靱帯損傷について詳報。

 

手術を受けない治療法でヤンキースの田中将大投手やエンゼルスの同僚ギャレット・リチャーズ投手が戦列に復帰したことを紹介。

 

USAトゥデー(電子版)は

「大谷のけがはエンゼルスだけではなく、大リーグ全体にとっても痛手だ」

と伝えた。

 

 

ソーシア監督もガッカリ「巨大な痛手」「投打の代役を」

右肘内側側副靱帯にグレード2の損傷があることが判明し、8日(日本時間9日)に10日間の故障者リスト(DL)に入ったエンゼルス大谷翔平投手。

多血小板血漿(PRP)注射と幹細胞注射を受けた右腕は、今後はノースロー調整とトレーニングを行い、3週間後に再検査を受けることが決まった。

 

投打両面でチームに大きく貢献していた二刀流の離脱に、メジャー通算132勝のエンゼルスOBも「巨大な痛手」と嘆いている。

 

地元ロサンゼルスで試合を中継するテレビ局「FOXスポーツ・ウエスト」では、中継冒頭に二刀流スターに関する残念な知らせを伝えた。

 

「今日の試合について話す前に、オオタニがDLに入ってしまいました。これはチームにとって巨大な痛手です」

と実況のビクター・ロハス氏が語ると、実況解説務めるマーク・グビザ元投手は心配そうな表情で同調した。

 

 

「間違いありません。彼はとてもよくバットを振れていました。6本塁打です。そして、マウンドでは4勝1敗でした。投手としてだけではなく、打者としても代役を見つけないといけない。これはエンゼルスにとって大きな事態です」

 

大谷は先発投手として貢献するだけではなく、右打者の多いエンゼルス打線における貴重な左打者として、主に5番を任されていた。

 

エンゼルスのマイク・ソーシア監督は

「重要な選手を2名失うようなもの」

と話していたが、エンゼルスOBも二刀流スターの離脱が与える影響の大きさを危惧していた。

 

 

開幕以来、投打の二刀流としてチームに貢献してきた23歳の離脱を、若き主砲マイク・トラウト外野手は「Wロスだ」と悔しがった。

 

9日(同10日)の試合前に取材に応じたトラウトは

「チームにとってタフな損失。彼の投打の貢献を考えれば、Wロスだ」

と話す一方、「みんなで穴を埋めたい」と前を向いた。

 

大谷と水原一平通訳と電話で話をしたというトラウトは

「彼は西海岸にいるから、少し話しただけだけど、ショウヘイはかなり落ち込んでいた」

と話し、

「ここまでいいシーズンを送っていただけに、タフなことだと思う」

と思いやった。

 

 

トラウトは昨季、メジャー7年目にして初のDL入りを経験した。

二塁にヘッドスライディングをした際に左親指の靱帯を断裂。

約1か月半にわたり戦列を離れた。



 

「長い1か月半だった。自分もチームと一緒に遠征に行って、勝利に貢献したかったから、すごく辛いこともあった」

と振り返るが、それでも「考え込まずに」ポジティブにいることを心掛けたという。

 

大谷へのアドバイスを求められると

「試合に出られないのはタフなことだが、ポジティブでいること。トリートメントを受けて、できるだけ早く復帰できるように練習することだね」

と話した。

 

 

大谷は最低でも3週間はノースロー調整のため、戦列復帰は早くても7月と見られる。

ここまで投手として9試合に先発し、4勝1敗、防御率3.10、打者としては34試合で6本塁打20打点、打率.289の成績で、メジャー1年目にして初の球宴選出が期待されていた。

 

DL入りしてもDHとしてファン投票で選出される可能性は高いが、トラウトは

「あの経験は信じられないほど素晴らしい。本塁打競争から試合、雰囲気、ファン。とにかく素晴らしい経験。選出されたら行きたいと思うよ」

と出場せずとも参加することを強く勧めていた。

 

 

ベーブ・ルース以来の二刀流に挑んでいる大谷の肘に起きた異変は、米メディアにも衝撃を与えた。

早速特集記事を掲載したのは米全国紙「USAトゥデー」電子版だった。

 

執筆した同紙の名物コラムニストのボブ・ナイチンゲール記者は

「このニュースに心が張り裂けそうな思いがする。ロサンゼルス・エンゼルスだけにとどまらない。メジャーリーグ全体にとって、だ。エンゼルスの新人スター、ショウヘイ・オオタニは投打で球界を魅了してきた。ベーブ・ルース以来、最高の二刀流選手としてだ」

とレポート。

 

球界全体が断腸の思いで包まれていることを伝えた。

 

また

「オオタニはオールスターで最大の見せ場になるはずだった。球宴で打って投げる史上初の選手になるはずだった。だが、少なくとも7月後半までは離脱することになりそうだ。それも、全てがうまくいった場合は、だ」

と伝え、球宴出場が絶望となった状況にも落胆の色をにじませた。

 

 

同記者は、大谷がトミー・ジョン手術にまで至った場合は、2020年シーズンまで欠場する可能性も指摘。

「世界中の野球ファンを大変気の毒に思う。彼を享受し、尊敬し、崇めるには、何もエンゼルスファンである必要はない。我々はできるだけ早い復帰を願うばかりだ。自分たちの自己中心的な理由になってしまうが、彼を見ることは間違いなく喜びなのだから」

とし、二刀流スターの早期復活を心から願っていた。

 

 

球団公式ツイッターが

「ショウヘイ・オオタニが右肘内側側副靱帯に2度の損傷でDL入りへ。彼は昨日、多血小板血漿(PRP)注射と幹細胞注射を受けた。3週間後に再検査予定。ケアに関する計画はその時にアップデートする予定」

と伝えると、ファンから悲鳴にも似たコメントが次々に寄せられた。

「ノォォォォォォォォォォォォー」

「すでに寂しいよ」

「心が傷ついた」

「エンゼルスとオオタニにとって良くないニュース。祈ろう」

「野球観戦は終了だ」

「なんてこった、誰が予想できた?」

「エンゼルスはオオタニに投手をやらせず、右翼を守らせるべき」

「幸運を、ショー!」

「マメではないんだね」

「マメは治ったのか?」

「シーズン終了」

「98マイル(約158キロ)以上は投げないように言って」

「本当に驚いた」

 

 

二刀流の活躍を楽しみにしているファンのためにも、1日も早い復帰に努めたい。

 

 

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