日大理事長が絶対表に出ない理由

 

日大アメフト部の悪質タックル問題は、ようやく25日、大学側が会見を開き、謝罪した。

 

頭を下げたのは、大塚吉兵衛学長(73)。

 

「本学に責任があるのは当然。私への非難は真摯に受け止める。本学の信頼回復に努める」

などと話したが、反則タックルについて内田正人前監督の指示があったのかどうかについては

「コメントは難しい。第三者委員会が調査する」

と言うのみ。

 

アメフト部の存続や前監督らの責任問題にはコメントしなかった。

 

「大学は何をやっているのか」という世間の猛批判を受け、とりあえず表に出てきた程度の中身スカスカの会見だった。

 

「そりゃそうですよ。日大で実権を握っているのは、カネや人事を差配できる田中英寿理事長(71)であって学長ではないし、常務理事の内田前監督は理事長に次ぐナンバー2のポジション。学長に責任ある発言など、できるわけがありません」(大学関係者)

 

 

24日に声明を出した日大教職員組合文理学部支部も、田中理事長の記者会見とともに、理事会と法人本部の人事刷新を求めていた。

日大の信頼回復というのなら、やはり理事長が会見するしかないのではないか。

 

そうした質問は、大塚学長の会見でも出されたが、大塚氏は

「理事長の対応は考えていない」

「(理事長の会見が)どこまで必要か私が判断しかねる」

と拒絶した。

 

 

■過去に暴力団との交際疑惑

 

田中理事長が表に出てこられないのには理由がある。

過去の暴力団との交際疑惑が蒸し返されることになるからだろう。

 

 

2014~15年にかけ、海外メディアなどが田中氏について、指定暴力団住吉会の福田晴瞭会長(当時)や山口組6代目の司忍組長との関係を、親密写真とともに報道。

田中氏が日本オリンピック委員会(JOC)の副会長だったことから国会で問題になり、田中氏本人は「事実無根。写真はつくられたもの」と全面否定したものの、JOCが外部の専門家による調査を行う事態に発展した。

 

 

13年には、田中氏が日大の工事を受注した建設会社から、謝礼として500万円超を受け取った疑惑も報じられてもいる。

 

今回はアメフト部の問題だが、大学の対応の悪さから騒動が拡大、被害届を受け、刑事事件化している。

政府も黙っているわけにいかず、24日、スポーツ庁と文科省の担当者が日大の常務理事から事情聴取した。

 

 

国や自治体から日大が受け取っている私学助成金は私大トップの金額で、毎年150億円(小中高含む)に上る。

 

理事長が矢面に立たされれば、“黒い交際”が再びクローズアップされ、私学助成にも影響しかねない。

 

そうしたこともあり、学長の会見で収束を図ろうとしているのだろうが、そうは問屋が卸さない流れとなりつつある。

 

 

 



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