「バイキング」ハリル通訳・涙の樋渡群氏を「笑い者」に・・

2018/04/28

 

サッカー日本代表監督を解任されたバヒド・ハリルホジッチ氏の通訳をつとめてきた樋渡群(ひわたし・ぐん)氏について、バラエティ番組「バイキング」(フジテレビ系)で

「自分の戦術も選手に言っちゃってるんでしょ、バレないと思って」

などと面白おかしく取り上げられた。

 

樋渡氏のエピソードが取り上げられると、スタジオでは出演者陣が「腹立つわあ」などと、手を叩いて笑い合う場面もあった。

サッカーファンと思われるインターネットユーザーからは「茶化して笑うもんじゃあない」と疑問に思う投稿が見られる。

 

 

「いきなり日本代表の監督になっちゃった!みたいな」

樋渡氏が世間に注目されたのは、解任されたハリルホジッチ氏が来日した2018年4月21日、羽田空港で取材に応じた時。

 

ハリルホジッチ氏が今の心境を述べ、それを通訳しようとした樋渡氏は

「日本に来るのは、いつも、喜びを持っていますけど...」

と述べたところで、声をふるわせ、涙を手で拭った。

 

10数秒言葉を発せず、ハリルホジッチ氏も目元を隠すようにサングラスをかけ、天を仰いだ。

 

25日放送の「バイキング」ではこの場面を取り上げ、現場にいた夕刊フジ記者の久保武司氏は

「え?ここで泣いちゃうの?と、笑いをこらえると言ったら失礼ですけど、なんで泣くのかなとあっけにとられて」

と、理解できなかった様子だ。

 

また、樋渡氏を「解任のキーマンの一人」だとし、

「ハリルさんと常に同じ目線、同じ言い方で熱く話していたので、ハリルさんに説教を受ける代表選手は2倍受けていたイメージ」

とも述べている。

 

 

これにMCの坂上忍さんが

「ハリルさんが選手に『お前何やってんだ! もっと走れよ! 休んでんじゃねえよ!』って言ったら、樋渡さんも同じテンションで『お前よお! 休んでんじゃねえよお!』って...これダブルでムカつくわ!」

と笑って話すと、久保氏は「そういうテンション」と頷いた。

 

スキンヘッドが印象的な樋渡氏は、監督としてフランスの名門パリ・サンジェルマンのU-12(12歳以下)チームを率いた経歴を持つ。

同時期にハリルホジッチ氏がトップチームの監督だったこともある。

 

 

坂上さんは

「監督やってたから、今回は通訳として入ったけど、いきなり日本代表の監督になっちゃった!みたいな」

などと言うと、スタジオのお笑いコンビ「おぎやはぎ」小木博明さんは、

「確かに、ホントその気持ちになって、自分の戦術も選手に言っちゃってるんでしょうね、バレないと思って。言ってそうな気がする。絶対言ってる」

と茶化した。

 

スタジオは笑いが起きた。

 

坂上さんも

「ハリルがこうだって言ってても、『いやいや違うよ、そっちじゃないよ!』って。面白いそれ!」

と乗っかった。

 

また、男性アナウンサーが一度名前を「ひわたり」と読み間違えたが、誰も指摘しなかった。

 

 

「なぜ笑う」

番組では、樋渡氏にまつわるエピソードも紹介された。

 

「試合中にハリルホジッチ監督より先に審判に抗議した」

「練習中にハリルホジッチ監督と同じように熱く選手を指導した」。

 



スタジオでは手を叩いて笑いが起き、小木さんは「腹立つわ~」、坂上さんは「面白い! この人面白いね!」と一言入れた。

 

 

いつの間にか樋渡氏を笑い者にする空気となった中で、反論するようにホラン千秋さんは

「過去にも、監督が怒って審判に詰め寄って退場になることもありましたから、それを止めるために、だったら自分がと...」

と心理を推測しようとしたが、坂上さんが「それはないよ」と割って入り、

「監督がいなくなったら俺(樋渡氏)が監督やればいいんだから!」

と笑った。

 

 

ホランさんは

「受け手(選手)はイラッとするかもしれないけど、選手に寄り過ぎると監督のストレスがたまるし、間に挟まれてすごく大変だったと思いますよ」

と別の点からも理解を示したが、坂上さんは

「だからこそバランス取る役目があったと思う」

と受け付けなかった。

 

 

久保氏は

「私もしょっちゅうハリルさんに説教を受けてきましたけど、2倍ふりかかってきましたから。『お前はどういう取材をしているんだ?』とか」

と体験談を話した。

 

「(樋渡氏から通訳で)『お前は』とは言われなかったですけど、『お前は』の勢いで来ました」

と恨み節だ。

 

「『監督はああいうけど、本当は気の優しい監督だから』という通訳の方もこれまでにいましたから」

とダメ出しすると、小木さんは「そういう一言ほしいですよね」と頷いた。

 

 

さらに久保氏が樋渡氏を

「サッカーの指導力に関しては、日本サッカー協会でもトップクラスの人材」

と評すると、坂上さんは思った通りだと言うように

「う~わ~そうかやっぱり自分の戦術入れたくなっちゃうんだね!」

とツッコんだ。

 

出演者らも

「絶対ね、完全にね」

「自分のほうがすごいと思ってるんだ」

などと同調した。

 

 

このような番組のやり取りに、ツイッター上では

「なぜ笑う」

「実に腹立たしい」

「これは酷い。酷すぎる」

「一生懸命頑張った人を、茶化して笑うもんじゃあないよ」

「失礼極まりないです。これを見た瞬間、正直がっかりしました」

と疑問の声が続々とあがった。

 

 

樋渡氏の教え子という早稲田大学ア式蹴球部の中山尚英さんは、

「群さんには小、中学時にサッカーを教わり、僕が怪我した時は1冊の本をいただき、励まして下さった。情熱に溢れ、人との関わりを大事にされており、僕の尊敬する方の一人。一般的な立場から見ても、日本サッカー界に大きな貢献をした彼に対して、どこにバカにできる要素があるのか、わからない」

とツイッターに投稿していた。

 

 

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