警官射殺に警察界「とうとう…」

 

滋賀県彦根市の河瀬駅前交番で、巡査の男(19)が井本光巡査部長(41)を射殺した事件は、警察官が先輩を拳銃で殺害しただけではなく「怒鳴られたからやった」という安直過ぎた理由だけに衝撃が大きい。

 

今どきの警察官事情を専門家に聞いた。

 

 

巡査は巡査部長の至近距離から後頭部と背中に拳銃を発射。

殺害後は近くのコンビニに立ち寄り、冷静に“逃走資金”を引き出した。

 

近隣住民は

「真面目でムードメーカー的存在」

「会えば、きちんとあいさつする子」

と、ほぼ悪評はなかった。

 

 

元警視庁刑事で犯罪心理学者の北芝健氏は

「警察官というのは真面目な傾向が多い。だからこそ、少しのことでも『許せん』と激烈な感情が出てくる。これまでも発砲に至らないレベルのいざこざはあったし、警察の世界では『とうとう撃ってしまった』という印象です」

と指摘する。

 

 

人の命に関わる職業だけに、そうした感情を抑える能力はより強く問われる。

 

採用の際には適性検査も行われるが、ここで見抜けないのか?

「適性検査は外部の人を入れて、警察学校でも配属後も行われる。でも、くだらない質問も多い。ネガティブな気持ちを抱いている警察官は多く、今回のような予備軍は数え切れないくらい、いるでしょう」

 

事件の引き金になった「怒鳴られた」ことについて北芝氏は

「警察の世界では『小言』とか『気合を入れる』と呼ばれ、日常茶飯事のこと。ボソボソと言うわけではなく、世間的にはかなりの叱責かもしれないが、昔の警察官は普通に耐えてきた。今の警察官はこらえ性がない」

と解説した。

 

 

巡査は甲子園にも出場している強豪校の野球部出身で、縦社会への適応力は高そうにも感じられるが、

「警察は旧型のマインドを持つ巨大なる体育会。監督や先輩の言うことを聞いていれば成り立つ世界とは違う。世の中にも、もまれた19歳は多いが、それほど苦い思いを経験していないのではないか? メンタルの弱さを感じるし、警察をナメてるんですよ」

とバッサリ切った。

 

 

このような状況になっている原因としては、警察学校の変化を挙げた。

 

「昔は教官と助教官の殴る蹴るがひどかったんですが、その分、警察官は町のケンカにも強かった。ケンカで一番ひどいのは、手加減なしに相手を殺してしまうことですが、厳しくなくなったことで、そのあたりが分からない。だから、習った拳銃を使ってしまうんです」

 

 

時代の流れとはいえ、公共の安全を守るための警察。

 

早急な組織の立て直しが求められる。

 

 



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