証人喚問の間、佐川氏のうしろにいた弁護士の意外な素顔

 

「訴追を受ける恐れがありますため……」。

 

証人喚問でこう繰り返した佐川・元国税庁長官の背後で、相談に応じていた人物。その意外な素顔に、4月2日発売の週刊現代が迫っている。

 

 

「改ざん」事件との浅からぬ因縁

公文書改ざんをめぐる、佐川宣寿・前理財局長の証人喚問。

 

衆参あわせて4時間の質疑中、ずっと佐川氏の後方に座り、小声で耳打ちを繰り返していた眼光鋭い弁護士がいた。

 

 

熊田彰英氏(48歳)だ。

 

京大卒業後、1998年に検事に任官し、東京地検特捜部、法務省刑事局、在韓大使館などにも勤務したエリート検事で、2014年に弁護士に転じた。

 

 

実は、熊田氏は「改ざん」にも、その捜査を行う「大阪地検」にも因縁がある。

 

2010年に起こった「大阪地検特捜部証拠改ざん事件」では、FDを改ざんした主任検事だけでなく、それを知っていた特捜部長・大坪弘道氏と、副部長の佐賀元明氏が犯人隠避の容疑で逮捕された。

 

捜査も検察の手によって行われたが、大坪氏と佐賀氏の公判担当検事を務めたのが、最高検にいた熊田氏だったのだ。

 

二人への論告求刑には、こう記されている。

 

「元検事が故意に改ざんした事実を十分に認識し、隠蔽した。検察官の職業倫理に著しく背いたことは厳しい非難に値する」

 

「部下による前代未聞の不祥事の可能性があるのに、電話1本しようと思わないのは誠に不自然」

 

 

求刑は懲役1年6ヵ月。

大坪氏と佐賀氏は無罪を主張したが、執行猶予付きの有罪判決に。

 

在阪のヤメ検弁護士が言う。

「大坪氏とは初任地の大阪で一緒だったはずだが、公判では苛烈に指弾していた」

法務省勤務で、政治家との人脈を蓄え、弁護士転身後は、ネットワークを活かしたという。

 

「小渕優子や甘利明など自民党議員の事件の弁護を一手に引き受け、日頃から議員の信頼も篤い。ある意味、『自民党御用達』の弁護士といってもいい」(知人の弁護士)

 

 

二度にわたって「改ざん」事件を手がける奇妙な縁である。

 

 



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