【平昌五輪】9年間 自腹で“カー娘”追い続けたフリーライター

 


平昌五輪の会場でカーリング日本代表を取材するフリーライター、竹田聡一郎さん

 

平昌冬季五輪のカーリング競技は、女子代表「LS北見」が、男女通じて日本カーリング界初のメダルを獲得したほか、20年ぶりの出場を果たした男子代表も4勝を挙げるなど躍進した。

 

競技人口約3千人と、決してメジャーとはいえない日本のカーリングだが、10年近く競技の魅力を取材し続けてきたフリーライターの竹田聡一郎さん(38)は、その成長を肌で感じている。

 

 

竹田さんとカーリングとの出合いは約9年前にさかのぼる。

出版社の企画で、今回女子代表の主将を務めた「マリリン」こと本橋麻里(31)を取材したのがきっかけだった。

本橋は当時、競技に注目が集まるのでなく、自身がアイドル的に扱われる状況に悩んでいた。

 

竹田さんは「マリリンと呼ばないで」との見出しで、本人の気持ちを素直に記事にしたが、このときの取材で訪れた場所が、カーリング大国のカナダだった。

 

カーリング場にバーカウンターがあり、さまざまな年代の人が交流する姿に、「生活に密着した魅力を感じた」(竹田さん)。

 

無数にある戦術が生み出す高いゲーム性や、「マイナー競技」と呼ばれながらもひたむきに努力を重ねる日本の関係者の姿勢にひかれた。

 

最初はルールも分からず、選手らに教えてもらいながら取材を続けた。

 

しかし、記事を掲載してくれる媒体は少なかった。

当初の約5年間は、ほぼ自腹で取材し、交通費などの経費もかさんで赤字続きだった。

 

 

今回の平昌五輪では代表選考段階から取材を重ねた。

 

敗れる選手たちとも交流があり、



「誰かが五輪の道を絶たれる姿を見るのはつらかったが、そんなドラマを身近に感じられるのも、選手と客の距離が近いカーリングならでは」

と語る。

 

 

ただ平昌の会場では、フリーランスであることを理由に、会場内を自由に取材できるパスが発行されず、チケットを購入して男女の試合を取材した。

 

選手の肉声を聞けるミックスゾーンには入れないが、これまでの取材で蓄積した情報をもとにインターネット上で連載記事を執筆した。

 

思いに応えるように、1998年の長野五輪以来の出場となった男子代表は4勝5敗と健闘。

女子代表は3位決定戦で英国を破り、日本カーリング界の悲願だった銅メダルをもたらした。

 

竹田さんは

「カーリングに理解のある企業が増え、選手が支援を受けて競技に集中できる環境が整ってきたことと、通年で使えるカーリング場が増えたことが大きい」

と躍進の理由を分析する。

 

 

竹田さんは

「(カーリング人気が)盛り上がり過ぎて選手との距離が遠くなるのはちょっと…」

と笑いながらも、

「女子チームは『もぐもぐタイム』など、かわいい部分も含めて注目されたが、まだまだ発展途上の競技。今後も自分の記事で、魅力を発信する手伝いができれば」

と力を込めた。

 

 

彼のようなメディアも影の力持ちになっていたんですね。

 

 

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