幻覚により自ら眼球をえぐり取った20歳女性

 

アメリカに住む20歳の女性が、薬物に手を出し自らの手で眼球をえぐり取った。

天から「目をくり抜けば天国に行ける」という声が聞こえてきたからだという。

 

『PEOPLE.com』『Metro』などが伝えている。

 

今月6日、サウスカロライナ州アンダーソンにある教会「South Main Chapel and Mercy Centre」の外で、女性の異様な叫びが響き渡った。

何事かと外に出た教会信者の人々の目に飛び込んできたのは、眼球を取り出し血まみれでもがき苦しむケイリー・ムサートさん(20歳)だった。

 

ケイリーさんは “クリスタル・メス”と呼ばれるメタンフェタミンと他のドラッグを混ぜて使用し精神が錯乱した状態で、彼女を取り囲んだ大勢の人の制止を振り切ると、もう一方の眼球を自らの手でえぐり出した。

 

救急隊や警察が呼ばれ、ケイリーさんはヘリコプターでグリーンビル・メモリアルホスピタルに搬送されたが、医師にできることは感染症を起こさないように眼窩を消毒することだけだった。

 

「娘さんは両目の眼球を失いました。」

 

病院で医師からそのように告げられたケイリーさんの母ケイティ・トンプキンスさんは、ショックと恐怖で打ちのめされ言葉を無くした。

 

7児の母でもあるケイティさんは

「つらい告知でした。そして非常に複雑な心境でした。あの事故の前日はちょうど私の誕生日で、ケイリーは二度と薬物を使用しないと私に約束したばかりだったのです。来週には薬物依存の治療施設に行く手はずになっていたのに、こんなことになってしまいました」

と語り、こう続けた。

 

「あの子が薬物に手を出したのは6か月前でした。自立すると家を出た後のことで、軽い気持ちで始めたのでしょうが深みにはまっていったようです。あの日、娘は『“目をくり抜けば天国に行ける”という声が聞こえた』と言っていました。」

 

 

ケイリーさんは今も入院中だが、以前は活動的で生物海洋学を勉強したいという夢を持っていた。

退院は未定だが、医師からは感染症や顔の形が崩れるのを防ぐため義眼の使用を勧められており、家族は寄付金サイト「GoFundMe」で今後の医療費や盲導犬確保のための募金を呼び掛けている。

 

 

「ケイリーの瞳は美しいアクアグリーンでした。娘から義眼は同じ色で作るように言われています。しかし、そうやって外見は取り繕えても、あの子は一生暗闇の中で過ごさなければいけないと思うと胸が張り裂けそうです。今でもまだ悪夢のようで、現実を直視できない時があります。」

 

そう語るケイティさんは事故以来、薬物依存の子を持つ親たちとメールでのやり取りを始めたが、問題の深刻さに葛藤する日々という。

 

「これまで薬物依存のニュースを耳にしても、いつも他人事として受け流していました。まさか自分の家族にこんなことが起こるなんて考えたこともなかったのです。

薬物依存者の中には10年〜15年間も依存から抜け出せない子供を必死に支えている家族もいます。依存と向き合うことがいかに大変なことか、考えただけでも身震いするほどです。」

 

「しかしながら、明るいニュースもあります。ここにきて娘は“光”を見出しました。それは“薬物依存の怖さを伝えていく”ということです。娘は自分の犯した過ちを見つめ、過酷な過去の経験を語ることで人生をやり直そうとしているのです。

娘は光を失いましたが、私は娘に新しい光をもらいました。彼女は強い人間です。神様が娘に第2の人生を与えてくれたことに深く感謝しています。」

 

 

米国国立薬物乱用研究所(National Institute on Drug Abuse)によると、メタンフェタミンなどの薬物は強い興奮作用、ほてり、痙攣、循環器疾患、不眠などをもたらし、非常に依存性が高いという。

 

 

 



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