【平昌五輪】フィギュア界の女王メドベージェワが15歳の天才少女ザギトワに“宣戦”布告
21日行われた平昌五輪のフィギュアスケート女子ショートプログラム(SP)で2位となった銀盤の女王、メドベージェワ(18)=OAR(ロシアからの五輪選手)=が、首位に立ったライバルのザギトワ(15)=OAR=との戦いを「戦争」にたとえ、対抗心を燃やしている。
世界が注目する女子の頂上決戦(フリー)は23日。
宣戦布告の行方はいかに-。
「どんな競争でもちょっとした戦争です」。
米スポーツ専門チャンネルESPN(電子版)によれば、SPで一度は世界歴代最高得点をたたき出したメドベージェワは21日、続いて演技し世界最高を塗り替えたザギトワとの戦いについて、こう表現した。
3歳しか離れていない2人はリンクを離れれば仲の良い親友同士。
「私たちは若い女の子で互いに何でも話します。しかし、リンクに上がればスポーツなので、私たちは戦うのです」。
メドベージェワはこう力を込める。
これに対し、ザギトワも
「ネガティブなものではないけど、練習でも本番でも(彼女に)ライバル心を持っています」
と対抗心を燃やす。
日本のアニメが好きで、温和な表情が特徴でもあるフィギュア界の女王・メドベージェワに対し、涼しげな表情を持ち、安定感抜群の演技を繰り出す天才少女・ザギトワ。
米紙ワシントン・ポスト(電子版)は20日、
「芸術性(のメドベージェワ)VSジャンプ(のザギトワ)」
との見出しの記事を掲載。
2人を次のように比較した。
メドベージェワに関し、
「彼女はアーティストであり、(会場に流れるショパンの)曲を指の先まで感じ取れる」
と、その豊かな感受性を称賛。安定感のある3回転ジャンプについても
「いとも簡単にこなす。しかも、片手を宙にあげたままだ」
と華麗な演技を褒めそやす。
一方、ザギトワについても
「バネでも付けたかのようなジャンプをする」
と天性の跳躍力に触れつつ、
「ジャンプ時には(メドベージェワの片手とは異なり)両手を挙げるのだ」
と驚きをもって伝える。
21日、4位に食い込んだた宮原知子、5位の坂本花織も出場する23日のフリー。
米ABCテレビ(電子版)は「ロシアのライバル同士が金メダルを制すのはほぼ間違いない」とまで断じ、大一番の行方を注視している。