大杉漣さん たけしへ思い届かず・・・

2018/02/23

 

「信じられない…」――。

 

関係者の誰もがそう声を揃えるほど、大杉さんの訃報は突然だった。

同日夜に放送されたテレビ東京系ドラマ「バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~」では元気な姿が見られたが、番組終了後に

大杉漣さんが、本日急逝されました。心よりご冥福をお祈りいたします。」

とテロップが流された。

 

大杉さんは21日午前3時53分に永眠。

前日20日に同ドラマの撮影を終えた後、ホテルに戻り、食事を取っていた時に体調不良を訴え、松重豊ら共演者、関係者らに付き添われ病院に搬送された。

共演者や家族がみとったという。

葬儀・告別式は近親者で営む。

 

 

大杉さんといえばベネチア国際映画祭で金獅子賞に輝いた「HANA―BI」や「ソナチネ」など、北野映画の常連だった。

昨年公開された北野監督の最新作「アウトレイジ 最終章」にも出演していた。

この演技をビートたけし審査委員長が絶賛。

本社制定の「第27回東京スポーツ映画大賞」で助演男優賞を受賞した。

 

 

大杉さんの受賞は、これが2度目のこと。

99年表彰の「第8回東スポ映画大賞」では、「HANA―BI」での演技を評価され、助演男優賞を受賞した。

 

今回は実に19年ぶりの受賞だったのだ。

 

 

今年の東スポ映画大賞授賞式は今週末、25日に都内のホテルで行われる。

ただ大杉さんサイドから「残念ながら欠席させていただきます」との連絡が本紙に入っていた。

 

その理由は体調不良など、健康面の理由ではなかった。

授賞式当日、ドラマやCMの撮影が入っていたため、「どうしても行けない」というのだ。

 

 

大杉さんは、助演男優賞に選んでくれたたけし審査委員長に感謝の意を示し、授賞式にどうしても出席したいという意向を持っていた。

だが、もともと入っていた仕事のために断念。

それでも「どうしても感謝の思いを伝えたい」との思いから、ビデオメッセージを送る予定だった。

 

 

これにも裏話がある。当初はビデオメッセージではなくコメントだけを送る予定だった。

 

「アウトレイジ 最終章」で同じく助演男優賞を受賞した大森南朋に「北野監督への思いを託そう」と計画していたのだ。

ちなみに大杉さんと大森は、北野監督の「Dolls」(02年)でも共演したことがある“盟友”。

 

そのため大森に思いを託そうと考えたが、大杉さんは

「やっぱり、どうしても自分の言葉でたけしさんに感謝を伝えたい」

と考え直し、ビデオメッセージに変更したというのだ。

 

 

実はそのビデオメッセージの撮影を予定していたのは23日だった。

 

この日は前出の「バイプレイヤーズ」の収録がある日。

撮影中で慌ただしいにもかかわらず「どうしても時間を作るので」ということで、本紙もビデオメッセージの撮影を予定していたが、それもかなわぬことになってしまった。

 

 

予定していた撮影ができなくなったため、所属事務所関係者から「ホントに急なことで、すいません」との連絡があった。

 

東国原英夫・前宮崎県知事(60)のツイッターによると、「TVタックル」の収録を終えたたけしは訃報に「全ての動きが止まっていた」という。

 

 

【急性心不全】

大杉さんの命を突然奪った急性心不全とは、心臓のポンプ機能が急激に衰えることで、全身の臓器に血液が回らなくなる怖い病気だ。

心臓の持病を抱える人が陥るケースが多いが、健康な人でも風邪などの感染症や、薬の投与、ストレスなどで発症することがある。

 

 

 



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