【平昌五輪】スノボ平野、命の危機越えて「弟が見たリハビリ中の闘志」

 

命の危機を乗り越えて、平野歩夢(木下グループ)が2大会連続銀メダルにたどりついた。

 

「ちょっと悔しさは残っているけど、自分が今できる範囲の中では全力でやれた」

 

昨年3月、米国で開催されていたプロ大会の試合中に空中でバランスを崩し、ハーフパイプの縁に落下。

左ひざの靱帯(じんたい)と肝臓を損傷し、全治3カ月と診断された。

 

医師からは

「(落ちる場所が)あと1センチずれていたら、死んでいたかもしれない」

と言われた。

 

スノーボード人生で初めての大きなけがに、

「やってきたことが全て消えたかのように感じた。自分が折れそうになった」

という。

 

 

それでも、弟の海祝(かいしゅう)さん(15)は、復帰に向けた平野の闘志を見ている。

 

「リハビリ中、気づけば実家の自室でビデオを見て滑りのイメージを膨らませ、研究をしていた。全然落ち込んでなんかいなかった」。

 

平野は言う。

「動けない時に何をするか。人一倍考えられるこの時間を使って、『けがをしてよかった』と思えるようにならないといけないと思った」

 

再びスノーボードを履いたのは5月。

 

最初は緩やかな小学生用の斜面を恐る恐る滑り出した。

 

翌日には大きなジャンプ台でマットへ飛び始める。

 

「すぐに高難度の技の練習を始めるようになって、本当にけがしていたのかなと思った」

と海祝さんは振り返る。

 

動けなかった間に膨らませていたイメージをどんどん形にしていった。

 

わずか4カ月後、復帰戦となった9月のワールドカップ(W杯)開幕戦で2位に食い込むと、第2戦からは2連勝。

 

勢いを保って平昌入りした。

 

ホワイトとの激戦を終え、

「楽しかった。いままでイチの大会だったんじゃないかな」。

 

淡々とした口ぶりに、喜びを込めた。

 

 

 



-スポーツ, 話題
-, ,