「三原じゅん子」ストーカー男・議員会館に襲来でも警察が駆けつけられないワケ

 

国権の最高機関である国会の施設に、暴漢が立ち入ったらどうなるのか。

 

三原じゅん子参院議員(53)の事務所にストーカー男が押し掛けた事件では、2時間もの間、立ち回りが演じられたという。

場所が場所だけに、警察も手を出せなかったのだ。

 

その男が三原議員を訪ねて永田町の参院議員会館にやって来たのは、1月24日の午後4時過ぎのことである。

 

 

国会関係者が言う。

「議員会館は入り口で手荷物検査が行われ、ゲートには警備担当者が立っています。また、議員の事務所を訪れる場合は『面会申込書』に、名前や職業などを書き込んで受付に提出する仕組みになっているのですが……」

 

男は「僧侶」を名乗り、「重要な話がある」と面会を申し込んできたため、三原議員の事務所はそのまま入館を許してしまう。

 

ところが8階にある事務所に上がってきた男は、見た目からして怪しかった。

サングラスをかけ、手にはヌイグルミといういで立ちである。

 

そして「俺は三原じゅん子の元彼氏だ!」「本人に会わせろ!」と叫んだ。

 

それを秘書が押しとどめ、警備担当者も駆け付ける。

幸いにも三原議員はいなかったが、2時間以上事務所前に居坐り、立ち回りを演じた男は、最後は警備担当者に連れられて会館の入り口で待っていた警察官に引き渡された。

「彼は三原さんの熱狂的なファンでした。ストーカーみたいなものですが、調べてみると半年ほど前にも議員会館にやって来たことがあったそうです。そのときはタクシーの運転手を名乗り、刃物を持っていたので追い返されています」(同)

 

それにしても、議員会館とは、ずいぶんと簡単に入れてしまう施設である。

 

 

拒みにくい

国会議員秘書の経験がある政治評論家の有馬晴海氏によると、

「国会議員は選挙で選ばれている手前、支援者を名乗る者を拒みにくいものです。風体が変わった人でも“地元からご挨拶に伺いました”と言われると、入館を認めてしまうことがある。陳情や挨拶を断っていては、国会議員は務まらないのも事実なのです」

 

気になるのは、警察が中まで踏み込まなかったことだ。

「そもそも国会は独立の原則がありますので、滅多なことで行政組織の警察が介入することはありません」

とは政治ジャーナリストの角谷浩一氏。

 

衆参両院は独自の警察権を持っており、衛視という公務員が警備を担当することになっている。

この場合、暴漢を止めるのは彼らの仕事だが、

 

「事務所が許可した来訪者を衛視が簡単に止めることはできません。扱いによっては議員にも迷惑をかけるからです」(同)

 

 

三原議員も答えるのだ。

「今回のような事態が起こった場合に、院と警察が連携して迅速に対応できる体制にしてほしい。私自身も怖い思いをしています」

 

今回は三原議員に何もなかったからいいようなものの、これでは容易にテロを行える。

 

一歩間違えると立法府の施設も「無法地帯」になってしまうのだ。

 

 

 



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