「もう限界」いじめエスカレート認定 広島の中3女子転落死で審議会

 

広島市佐伯区の市立五日市観音中3年の女子生徒が昨年7月、遺書のような手紙を残して校舎から転落死した問題で、市教委が設置した、有識者による市いじめ防止対策推進審議会は5日、女子生徒が複数の同級生から「死ね」と言われ、傘でたたかれる暴力も受けていたとの調査結果を発表した。

 

いじめは小学校の頃から確認されていたといい、学年が進むにつれエスカレートしていた。

市教委は同日までに遺族側に説明し、謝罪した。

学校側の対応が適切だったかや、いじめと転落死の因果関係については今後検証する。

 

審議会は昨年9月以降、生徒451人と教職員88人から回答を得たアンケートに加え、生徒25人と教職員9人への聞き取り調査を実施した。

 

調査結果によると、女子生徒は小学校の頃から精神的苦痛を感じさせる言動や関わりを複数の生徒から受けていた。

その関係は中学校でも続き、入学当初から、休憩時間や授業中などに頻繁にからかわれたり、悪口や暴言があったりしたと指摘。

2年時には、より多数によるいじめになり、消しゴム片を投げられる嫌がらせなどもあった。

 

3年になると「死ね」などの脅し文句がより頻繁に使われ、傘でたたかれるなど、いじめが次第にエスカレートしたとしている。

 

市役所で記者会見した林孝会長(広島大大学院教授)は、いじめ件数については数えることが難しく、「表現できない」と説明した。

 

女子生徒は昨年7月24日朝、校舎近くの駐車場で倒れているのを職員が発見。

病院で死亡が確認された。


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女子生徒の部屋に

「またいじめが始まった」

「これ以上限界」

と書かれた手紙が残されていた。

 

女子生徒は2年の時、教師に「悪口を言われ嫌だ」と訴えており、市教委はいじめを苦に自殺した可能性があると判断。

 

いじめ防止対策推進法が規定する「重大事態」に当たるとして審議会に調査を委託していた。

 

「何度も伝えたのに、なぜ止められなかった」女子生徒の両親がコメント

女子生徒の両親は審議会による調査結果の公表を受け、弁護士を通じてコメントを公表した。

 

主な内容は以下の通り。

 

「私たちが把握していなかったいじめの事実も多数報告されていました。娘がいじめを受けていることは何度も学校に伝えていたのにどうして止められなかったのだろうか、という思いもあります。

学校に対しては、今回のいじめの事実を正面から受け止めていただきたいと願うばかりです。学校の対応の問題点については審議会の調査を待ちたい。真実が明らかになり、二度とこのようなことが起きないことを願います」

 

 

 

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