さらば最凶の横綱・白鵬「右ひじ特注サポーター」の異常硬度

 


これって・・かち上げ?

 

かち上げと張り手が封じられ、今年の初場所を4日目にして休場した横綱白鵬(32)。

場所中、貴乃花親方(45)はタニマチに白鵬が装着する右ひじサポーターの“特殊性”について語っていたという。

 

〈彼(白鵬)が巻いているサポーターというのは特殊なものらしい。どうやら業者に特別に作らせて、一般の物よりも硬めに出来ているそうです。そういうものを使うのは卑怯です――〉

 

“かち上げではなくエルボースマッシュ”という指摘がある白鵬の反則技は、関脇の勢(いきおい)や大関豪栄道らが犠牲者に。

特に豪栄道は、2016年の夏場所の対戦で右ひじをもろにくらい、左眼窩内壁骨折を負っている。

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大記録がかかった一番でも、「凶器」は容赦なく火を噴く。

元横綱日馬富士による暴行事件が発覚した昨年11月の九州場所。

40回目の優勝がかかった一番、白鵬の相手は平幕の遠藤だった。

白鵬はこの取組でも、左で張った後に遠藤の顎辺りに右ひじを見舞っている。

それで大きく後ずさりした遠藤はあっけなく土俵を割ってしまうのだ。

 

白鵬のエルボースマッシュが炸裂した勢戦と豪栄道戦、遠藤戦、いずれの際にもその右ひじにはサポーターが巻かれていた。

今場所も出場した4日間は全て、サポーターを装着して土俵に上がっている。

しかも、1枚ではなく2枚。

 

映像を確認すると、外側のサポーターがずれた時、下にもう1枚つけているのが見えるのだ。

2枚とも薄い肌色で、厚さはそれぞれ1センチ弱。

外側の物は繊維の編み目が粗く、多少毛羽立っている。

取組前、土俵下に姿を現した時にはすでにサポーターを巻いており、取組後は装着したまま支度部屋に戻っていくことが多いようだ。

 

白鵬が使用しているサポーターの“ベース”になっているのは、あるメーカーの製品である。

 

「映像を見る限り、白鵬関は一般の方が膝にするサポーターをひじに装着している。使い始めたのは2、3年前からのようです。内側の物はウール素材で、色はオフホワイト。外側にしているのは強圧迫サポーターと呼ばれる物です」

 

そう説明するのは、そのメーカーの担当者。

 

「強圧迫サポーターは、つけている部分を強く締め付ける物で、力を入れやすくなり、添え木のような効果があります。素材はレーヨン、ポリエステル、ナイロン、ポリウレタン。ナイロンはかつて釣糸にも使われていた素材で、シャリシャリした手触りが出ます。顔に当たった場合、厚みがあるので、硬く感じるでしょうし、痛いと思います。また、繊維の編み目が比較的粗いので、こすれると摩擦で痛いはずです」

 

実際、相撲記者によれば、

 

「白鵬のかち上げをくらった力士が“やすりで削られたように痛かった”と嘆いていたことがあります。また、別の力士は“(サポーターは)水分を含んでいるような重量感があった”と言っていましたね」

 

“改良”

白鵬がサポーターを2枚重ねて装着していることは前述した。

 

その点、先のサポーターメーカーの担当者は首を傾げて、

「内側のウール素材のサポーターは患部を温め、一日中つけていられる物。外側の強圧迫サポーターは競技中の短時間、患部をサポートする物です。正直、この2つを組み合わせて使うのは聞いたことがありません」

と、語るのだ。

 

「それにより、かち上げの威力が増すかどうかは分かりません。ただ、かち上げをした時に自分のひじを守る効果は期待できます」(同)

 

不可解な点は他にもある。

 

「そもそも、ひじに膝用の強圧迫サポーターを使っている時点で本来の使用方法とは違うのですが、サポーターの向きも正規のつけ方とは違う。ひじの内側にくるべき部分が外側にくるように装着している。内側にくるべき部分は、膝を曲げた時に生地がだぶつかないよう、特に編み目を粗くしてあります」(同)

 

その強圧迫サポーターの色はホワイトかブラックの2色。

ところが、白鵬が装着している物は肌色である。

 

「製品を紅茶で染めている、という話をウチの社員がどこかから聞いてきたことがあるようです」(同)

 

すなわち、少なくとも「色」に関しては既製品に「改良」を加えているわけだが、

 

「実は、業者に頼んで製品そのものも改良している、との情報がある。改良の際、白鵬サイドは、動物に噛まれても破れない特別な手袋と同等の硬度にするよう求めたそうです」(相撲協会関係者)

 

相撲人生は終わり

すでに触れた通り、貴乃花親方も白鵬のサポーターについて、

〈業者に特別に作らせて、一般の物よりも硬めに出来ているそうです〉

とタニマチに語っている。

 

スポーツ評論家の玉木正之氏が言う。

 

「サポーターをしているということは、ひじが悪いということでしょう。その悪いひじであんなひじ打ちが出来るということ自体がおかしい。あのサポーターはひじ打ちがより効果的に決まるように使っているとしか思えません。

日馬富士による暴行事件に端を発する形で、ようやく横綱審議委員会は白鵬の張り手とかち上げに苦言を呈することになりましたが、遅きに失したとしか言いようがない」

 

いずれにせよ、張り手とかち上げという武器を封じられた白鵬は、

「新たな立ち合いを見出せなければ、もう、相撲人生は終わりです。引退がぐっと近づいたのは間違いありません」(先の相撲記者)

 

さらば最凶の横綱――。

 

「週刊新潮」2018年2月1日号 掲載

 

 

 



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