審判じゃない?大相撲を支える「行司」その給与は?

 

相撲の場合、行司にスターターとしての権限や役割はない。

行司さんは軍配をあげますが、進行役ですので他のスポーツの審判のように勝敗を決める最終権限はなく、物言いがあった場合は勝負審判の協議によって勝敗が決められます。

古くは「行事」と書いて、相撲という催しを取り仕切るディレクターのような役割を担っていました。

そのため現在でも発気揚々(はっきよい)! 残った! 残った!と取組をさばき、勝った力士に勝ち名乗りをあげるという仕事だけでなく番付を相撲文字で書いたり、決まり手のアナウンスをしたり、土俵入りの先導をしたり、取組編成会議の書記を務めたりという仕事もされています。

 

番付は相撲字のうまい行司が約10日かけて書き上げます。

番付を書くことは行司にとって名誉なことです。

行司が書く番付表に隙間がないほどびっしりと書くのは「お客さんがぎっしり入るように」という願いが込められてるのだとか。

 

 

角界を揺るがす権力闘争の最中に発覚した立行司・式守伊之助(58)のセクハラ問題で白日の下に晒されたのは、世間の常識とはかけ離れた「角界の奇妙な慣習」の数々だった。

「飲むと正気を失うことがあった。申し訳ありませんでした」

 

セクハラ問題の発覚翌日、報道陣にそうコメントして頭を下げたのは宮城野親方(元前頭・竹葉山)だった。

式守伊之助は宮城野部屋の所属なので、師匠である親方が謝罪したわけだ。

 

しかし──。

一般的なスポーツに当てはめるなら、力士は“選手”で、行司は“審判”である。

両者が同じ“チーム(部屋)”に所属しているのは、いかにも奇妙だ。しかも、同部屋の力士は取組がないのに対し、力士と行司の場合は同部屋の組み合わせが許される。

立行司である式守伊之助は、同じ宮城野部屋の“同僚”である横綱・白鵬の取組を何度となく裁いている。

 

◆初任給は「1万4000円」

「行司の定員は45人で、全員がどこかの部屋に所属します。かつては巡業を一門単位で行なっていたので、部屋に行司が所属する意味があった。協会が巡業を一括管理するようになった時(1957年)に、“判定の公平を期すため”という理由で行司だけの『行司部屋』が立ち上げられたこともありました。

ただ、この“部屋”には人気力士がいないのでタニマチが集まらず、再び各部屋所属になった経緯がある」(協会関係者)

 

行司には、立行司を頂点に三役行司、幕内行司……といった8つの“階級”がある。

昇進するごとに装束が豪華絢爛になる。

 

「三役格以上の行司の装束は、錦織のものになると50万円以上は当たり前。協会から装束補助費(立行司で場所毎に約5万円)が支給されるが、基本的にはタニマチに装束を用意してもらう。

人気力士の手形とサインを集め、額に入れてプレゼントにするといった“営業努力”で祝儀を集めなくてはならない」(同前)

 

行司の給料は、本給、装束補助費、手当の“3階建て”で、入門したばかりの序ノ口行司の初任給は、本給1万4000円と手当12万6000円で月14万円。

 

「本給は階級が上がるたびに昇給し、幕下行司で10万円ほど、立行司で40万~50万円。手当は勤務評価等で変動しますが、30代で十枚目行司になると年収600万円を超え、立行司で1300万~1500万円といわれています」

 

高いのか安いのか・・・?

 

 



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