Yes 「Close To The Edge」・危機

 

イエスの1972年作品「クロース・トゥ・ジ・エッジ」(18分42秒)

 

1972年6月にアドヴィジョン・スタジオでジョン・アンダーソンの思想の頂点となる"危機"の録音が始まろました。

ヘルマン・ヘッセの「シッダールタ」にインスピレーションを抱いたと言われ、「自己理解の瀬戸際」という言葉だけ聞けば何のことかちんぷんかんぷんなジョン哲学がテーマになって制作されます。

ジョンの思い付きで何度も何度繰り返されるリハーサルに、緻密過ぎるほど細かい音の詮索はメンバーの神経構造を破壊するほど一糸張りつめたものだったらしくその結果、結び付けられない細切れのパートがいくつも出来てそれを見事につなぎ合せたのはエディー・オフォードだったという。

 

おかげで"危機"というプログレ史上最高傑作と思われる芸術が完成しました。

しかしその代償は高くつき、ジャズのフリーなインプロヴィゼーションを好んでいたビル・ブラッフォードは、自身の感性とは真逆に突き詰めていくイエスのやり方に不満を抱くことになります。

すでに危機の出る前年に、自分の音楽思想と似たキング・クリムゾンのロバート・フリップに参加の意向を伝えていたという。

「危機」の録音が完成した後脱退を告げ、ツアーは出るとメンバーに打診したものの、メンバーは次のドラマー探しに乗り出します。

ショックは受けたもののイエスとしてはもう少しロック寄りのドラマーを意識下で求めていたのかも知れません。

次のドラマーはこの後イエスを支え続けるセッション・ドラマーだったアラン・ホワイトが加入する事となります。

 

何のしがらみもない無垢の土地を探し、すべての者をそこに導き
一粒の朝露だけで、私たちは太陽の音楽のように興奮し
入ってはいけない土地への扉を閉じ
あなたが進んでいるあるべき道筋を見つけるのだろう

端まで降りて、角を曲がったら
でも今じゃない、でも今じゃない
縁まで寄って、川辺に降りたら
でも今じゃない、でも今じゃない

季節は過ぎ去る

起き上がったり
倒れたりしながら
起き上がったり
倒れたりを繰り返しながら…

 

学生時代大音量のイヤホーンで毎日聴いてましたね・・・

私としてはスティーブ・ハウのギターがもう少し安定感があったらなあと思ってました。

35年前の「プログレシブ・ロック」というやつです。

 

若い方も是非聴いてみて下さい。

 

このライブのメンバーは

ジョン・アンダーソン (Vo)
ビル・ブルーフォード (Ds)
トニー・ケイ (Key)
リック・ウェイクマン (Key)

オリジナル最強メンバーのクリス・スクワイア (B)だけが参加していません。

 

 



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